レッドブルF1のヘルムート・マルコは、フェラーリF1に加入した元教え子のカルロス・サインツが、シャルル・ルクレールをめぐる神秘性を“暴いた”と考えている。レッドブルのドライバー育成プログラムの責任者としてレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリのドライバーを管理するヘルムート・マルコは、当然のことながら、ライバルチームのF1ドライバーについても評価している。
フェラーリから将来を背負って立つドライバーとして期待されているシャルル・ルクレールがいるチームに加入するカルロス・サインツは、“ナンバー2”の役割を演じることになるとっ考えられていた。しかし、チームとの初年度にカルロス・サインツはチームメイトのシャルル・ルクレールのプレッシャーを増大させた。サインツはシーズンが進むにつれてチームとともに成長し、4回の表彰台を獲得。22戦でリタイアはなく、シャルル・ルクレールを5.5ポイント上回った。ヘルムート・マルコは、フェラーリF1におけるシャルル・ルクレールの神秘性はカルロス・サインツによって暴かれたと感じている。だが、彼らがタイトル争いに絡むことはなく、2022年も新F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンがフィールドをきんでていると考えている。レッドブル・レーシングの2022年への期待について質問されたヘルムート・マルコは「公然の目標は世界選手権のタイトルだ」とAuto Motor und Sportに語った。「メルセデスと我々には、ポテンシャル、人材、そして継続性がある。それは再び最高レベルでのデュエルになることを物語っている。特にハミルトンとフェルスタッペンのように戦える他のドライバーはいない」「彼らに最も近いのは(ランド)ノリスだ。ルクレールは、いわば、その神秘性をサインツによって暴かれた」以前、ヘルムート・マルコは、ジョージ・ラッセルのメルセデスF1への移籍によってマックス・フェルスタッペンが、恩恵を受けることを望んでいたと述べている。これは、ジョージ・ラッセルが7回の元チャンピオンであるルイス・ハミルトンからポイントを奪うことで、ハミルトンのタイトルチャレンジの可能性を弱めることができるという意味だ。ハミルトンとラッセルが同じイギリス出身であることも要因になると考えている。それでも、ヘルムート・マルコは、ジョージ・ラッセルの日曜日のパフォーマンスが彼の元チームメイトであるニコラス・ラティフィのパフォーマンスよりもそれほど優れていなかったことを考えると“ミスターサタデー”には証明する何かがあると主張する。「ラッセルはハミルトンにとって確かに大きな挑戦になるだろう」とヘルムート・マルコは語り、ジョージ・ラッセルが前任者のバルテリ・ボッタスよりも大きなハングリー精神と野心を持ってやって来ると信じている。「彼はイギリス人でもあるので、修辞的にも政治的にもね」「彼は予選で信じられないほど速いドライバーだ。しかし、レースではラティフィとのギャップはそれほど大きくなかった。ラッセルは最初に自分自身を証明する必要がある」
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