レッドブルF1のチーフエンジニアを務めるポール・モナハンが、新加入のセルジオ・ペレスを例に挙げて、シート合わせの仕組みと重要性を語った。シート合わせは新しいF1マシンで毎年繰り返される儀式だ。最近ではレッドブルF1のファクトリーを初訪問したセルジオ・ペレスがシート合わせを実施した。だが、重要なのはシートの成形だけではない。ポール・モナハンがその重要性を説明した。
「シート合わせは、シート以上に重要だ。マシンにドライバーをインストールするということだ。シート内のスペースはかなり限られており、収容するのにはかなりの制約があるが、ブレーキング中は体重の5倍、横方向に4倍のGフォースを処理し、ドライバーを縛り付けて快適さを保つ必要がある。モナコでは2時間、シルバーストンでは1時間半ドライブし、不快にならないようにしなければならない。そうなればパフォーマンスを低下させてしまう」ドライバーのコックピットをカスタマイズすることは非常に芸術的だ。「彼(セルジオ・ペレス)は、マックス(フェルスタッペン)とはペダルの取り付け、シート、ステアリングホイールの位置は同じではない」「しかし、それは驚くべきことではない。シート合わせは非常に一般的な言葉で、実際にはマシンにドライバーを取り付けることを意味する」ポール・モナハンは、F1カーは通常の自動車ほど快適ではないと説明する。「快適と言うのは間違った言葉かもしれない。足の裏に圧力がかかりすぎて、打撲傷や手足の感覚を失うことなくマシンを運転できるように設置する必要がある」「快適さというのは正しい言葉ではない。これらのマシンは快適ではない。自分の仕事をすることができ、競争力のある走りができるようにインストールする必要がある」 この投稿をInstagramで見る Red Bull Racing(@redbullracing)がシェアした投稿