角田裕毅の今後の成長は、レッドブルF1の育成プログラムの存続をも左右する。やや大げさだが Ziggo Sport のジャック・プローイュはそう説明する。近年、レッドブルのジュニア・プログラムは枯渇。マックス・フェルスタッペンの後継者だけでなく、理想的なチームメイトを輩出することさえできていない。実際、来季のドライバーとしてはセルジオ・ペレスやニコ・ヒュルケンベルを押す声も多い。
レッドブル・レーシングは、アルファタウリ(旧トロロッソ)をジュニアチームと見なしてきたが、今年からは姉妹チームとしてより独立した状況となっている。ピエール・ガスリーはそこでナンバー1ドライバーとして輝きを取り戻し、角田裕毅が新しいドライバーとして名前が挙げられている。「レッドブルはずっと前からそうするべきだった」と ジャック・プローイュは語る。「最近はより多くのことが起こっており、もはや最速のドライバーであることが目的ではない」実際、レッドブルは、ホンダF1とのエンジン供給契約を延長するためにも角田裕毅を起用することが重要だとの見方もある。「ヘルムート・マルコは可能な限り彼ら自身の才能にこだわっている。もちろん、彼はフェルスタッペンの隣にニコ・ヒュルケンベルグのようなドライバーをおきたいと思っているはずだ」と ジャック・プローイュは語る。「だが、そんなことをすればディトリッヒ・マテリッツはレッドブルのトレーニングプログラムを終了するだろう」「角田裕毅をレッドブルに起用するなど、何かクレイジーなことをするべきかもしれない」「マルコには考慮しなければならないことがある。私ならフェルスタッペンの隣に強力なドライバーを置きたいがね」
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