レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、バーレーン・インターナショナル・サーキットのオーバル型のレイアウトで開催されることになったF1サヒールGPでホンダと田辺豊治TDの経験に期待を寄せていると語る。F1は8月28日(金)にバーレーンでのダブルヘッダーの2戦目に“アウタートラック”と呼ばれる1周60秒未満のオーバル型のレイアウトを採用することを発表した。
田辺豊治は、2017年末にホンダF1のテクニカルディレクターに就任するまでHPDのシニア・マネージャーとしてインディカーを担当。2017年に佐藤琢磨がインディ500を初制覇した際にはその現場にした。クリスチャン・ホーナーと田辺豊治が揃って出席したF1ベルギーGPの記者会見ではF1サヒールGPのオーバルレイアウトについての質問がさっそく飛んだ。クリスチャン・ホーナーは「バーレーンはいつでも大歓迎だ。彼らは素晴らしい施設を有しており、オーバルを使用するのは本当に興味深いことだ」とコメント。「F1にとって大きな違いになる。ホンダ、田辺さんはオーバルレーシングの経験がかなりある。先週末もインディ500で勝ったばかりだ。彼らの経験と知識のすべてを活用していきたいと思っている」「先週末のインディアナポリスでのホンダの1-2-3フィニッシュについてはおめでとうと言わなければならない」「インディアナポリス型のサーキットにはならないとは思うが、オーバルタイプのレイアウトは挑戦であり、サーキットのそのパートは異なるものになると思う。ショートアップでエキサイティングなものになるはずだ。楽しみにしている」田辺豊治は「同じ場所で異なるタイプのトラックをセッツ出来るのは良いことだと思います。クリスチャンは新しいレイアウトでパフォーマンスを改善するよう大きなプレシャーをかけてきました。挑戦ですね。シミュレーターで取り組み、PUマネジメントを改善して、そのサーキットで最大限のパフォーマンスを達成していきます」と語る。さらにバーレーンのアウターサーキットについて、ERS戦略やエンジンの課題という突っ込んだ質問をされた田辺豊治は「レイアウトをまったく見ていないので」と淡々と回答。「エンジンの信頼性という点で、高負荷、ワイドオープン、エネルギーマネジメントが必要になりますので、詳細を受け取り次第、分析し、パワーユニットの使い方を分析し、検討していきます。どうなるか見てみましょう」