レッドブルF1は、たとえ他チームからそのコンセプトに疑問の目を向けられても“ハイレーキ”のマシンデザインを信頼し続けている。レッドブルF1のチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイは、“ハイレーキ”つまり、マシン後部の地上高が前部よりも高い前傾姿勢をとったコンセプトが、ダウンフォースを最大化するための最良のソリューションだと考えている。
しかし、最近、マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、このアプローチに懐疑的な見方を示し、マクラーレンは2021年に“ローレーキ”のマシンに移行することを検討していることを示唆している。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今シーズン、マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンがRB16のドライブに苦戦しているにも関わらず、エイドリアン・ニューウェイの判断を信頼していると語る。ハイレーキの問題についてヘルムート・マルコは「我々はそれを調査している」と Autosport のインタビューで語った。「だが、ニューウェイはこれが最も効率的なソリューションであると考えており、我々は当面の間これを使用していく」「マックス(フェルスタッペン)はトップ3の1人であり、残りのフィールドを周回遅れにしている。我々たちのコンセプトが間違っているわけではない。我々はそれを信じている。それが我々が方向性を定めるテクニカルディレクターがいる理由だ」確かにF1スペインGPでは、ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、バルテリ・ボッタスが残りのフィールドを周回遅れにしていた。レッドブル・ホンダF1は、望んでいたようなシーズンのスタートを切ることができておらず、コンストラクターズ選手権ではメルセデスから86ポイント差をつけられている。ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダとしてそのギャップを埋めるための取り組みに満足していると語る。「チーム全体が燃えている」とヘルムート・マルコは語った。「ハンガリーでの(フェルスタッペンがグリッドへの途中でクラッシュした後の)修理に関して我々が行ったことは信じられないものだった。スペインでは2秒以内のピットストップを3回行った。現在、全員が燃えている」また、F1チームは2021年にまったく新しいマシンを設計することは許可されていないが、アップグレードは次のシーズンに持ち越されるため、ヘルムート・マルコは現在のマシンを改善するために追加の努力が行われていると語る。「マシンは今のままだ。それが、我々が実際に今年さらに開発を推進しているもう1つの理由だ。来年もそのマシンが並ぶことになる」
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