レッドブル・ホンダF1の上層部は、マックス・フェルスタッペンにはまだ2020年にF1ワールドチャンピオンを獲得するチャンスはあると考えている。レッドブル・ホンダF1は、今年、両方のタイトルでメルセデスに挑戦することを強く望んでいたが、これまでのところ、メルセデスが圧倒的優位に立っている。
ディフェンディングチャンピオンであるメルセデスF1のルイス・ハミルトンは、開幕6戦のうち4勝を挙げている。マックス・フェルスタッペンは、F1 70周年記念GPで優勝し、唯一メルセデスに土をつけたが、それでもまだランキング首位のハミルトンとは37ポイントの差がある。しかし、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「フェルスタッペンはまだワールドチャンピオンになれる。それが我々のシーズンの目標だ」と SpeedWeek に語った。前戦F1スペインGPで、マックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトンから24秒遅れの2位でレースを終えた。ヘルムート・マルコは、バルセロナでの差はセットアップに関連したものだと語る。「金曜日は非常に良く、ロングランはメルセデスと同等のレベルだった。しかし、レースでは、タイヤの種類に関係なく、リアタイヤのオーバヒートによってスピードを落とさなければならなかった」「アルボンはフェルスタッペンよりもさらに悪かった。我々は彼のセットアップの進め方を間違ってしまった」「シャシーに関して、我々はメルセデスと比較してまだいくつかの不利な点がある。風洞データがコース上のデータと正確に一致していないため、我々のマシンはあまり予測できないものとなっている」「我々はそこに懸命に取り組んでおり、新しいパーツをベルギーに持ち込む。それはマシンの安定性を向上させるはずだ」現時点でマックス・フェルスタッペンがF1タイトル争いで巻き返しを図るのはレッドブル・ホンダにとって大きな仕事だが、クリスチャン・ホーナーはまだ2020年のタイトル獲得という目標を諦めてはいないと語る。「そうだね、我々はまだ部外者だ。我々には長い道のりがあるが、まだチャンスはある」とクリスチャン・ホーナーは F1 Nation で語った。「過去に、我々は自分たちの戦略、またはメルセデスでの“休日”を利用してレースに勝ったが、シルバーストンを見てみれば…我々はとにかく自身の力で勝った」メルセデスは土曜日の予選での“パーティモード”で大きなアドバンテージを誇ってきたが、今後、その予選モードが禁止されることによってメルセデスのスピードは損なわれる可能性があり、クリスチャン・ホーナーは、それがレッドブル・ホンダの巻き返しの助けになる可能性があると考えている。「我々は、異なるエンジンセッッティングの禁止がどのように機能するかを見守る必要があるが、我々は自分たちのマシンを自分自身を改善し続けなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「現在、我々は完全にそこに集中している。それは来年の出発点にもなるからだ」メルセデスが2014年に支配を開始する前は、F1は過去4年間にわたってレッドブル・レーシングが支配してきた。それ以来、ドライバーは変わっているが、チャンピオンシップの優勝を味わったチームメンバーの多くは、栄光への回帰を切望するミルトンキーンズに残っている。「もちろん、我々はいろいろと自分自身を強化したが、それでもまだ当時と同じ主だった顔ぶれを見ることができる」とクリスチャン・ホーナーは語った。「それらすべての人々が再びタイトル争いに加わることに非常にモチベーションを高めており、彼らができる限りの全力を尽くしている」
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