レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、自分が言ってはいない言葉を誤って引用されたことによるルイス・ハミルトンとの緊張関係は“誠意をもって”扱われたとし、二人の間にわだかまりはないと語った。EssentiallySports は、ヘルムート・マルコが RTL に「重要な生活についての話をして気を散らしているドライバーがいる」と語った報道。
この記事は、ヘルムート・マルコが2020年のF1シーズン開幕が差し迫ったこの時期に、ジョージ・フロイドさんの死亡事件に対する人種差別抗議運動である“Black Lives Matter(黒人に対する不当な暴力などに抗議)”に積極的に参加しているルイス・ハミルトンのことを指していると解釈された。ルイス・ハミルトンは、この報道を本物だと信じ、ヘルムート・マルコに失望し、怒りの声明をInstagramに投稿。しかし、その後、EssentiallySports は、報じたものは真実ではなく、パロディのTwitterアカウントの投稿を引用したものだと謝罪した。ヘルムート・マルコは、RTLのインタビューで語ったとはれるコメントについてレッドブルの広報担当から説明を求める連絡があって初めてそのような論争が起こっていることを知らされたと語る。「彼女は私がインタビューで本当に言ったのかと尋ねてきた」とヘルムート・マルコは Motorsport-Total に語った。「私は彼女が何について話しているのかさえわからなかった。それがすべてが始まりだ。それは完全に私を驚かせた」「電話は鳴りっぱなしだった。レッドブルとRTLと同じようにね。だが、あのような発言をした覚えはない」とヘルムート・マルコとし、とばっちりを受けたRTLに言及した。引用が実際に偽物であることが判明したとき、クリスチャン・ホーナーはルイス・ハミルトンにテキストメッセージを送信。ハミルトンは投稿を削除した。レッドブルレーシングのボスであるクリスチャンホーナーはハミルトンと接触し、マルコは後に6度の世界チャンピオンとメールで連絡を取りました。ヘルムート・マルコもルイス・ハミルトンに電子メールを送ったと明かし、双方が“誠意をもって”問題に対処したとし、二人の間にわだかまりはないと語る。また、対象となった問題に対するハミルトンの感受性を考えれば、最初の反応も理解できるものだと語った。ヘルムート・マルコは「ルイスはそのテーマに非常に感情的に関わっている」とコメント。「しかも、彼はレーシングドライバーとして、これが真実であるかどうかを見つけるのは彼の責任ではない。その点で、彼の反応は容易に理解できることだと思っている」だが、ヘルムート・マルコは、元のソースの偽の引用に飛びついたニュースサイトの行動を容認してはあらず、対して法的措置を検討していることを示唆した。「このような被害がどのようなものであり、どれくらいの早さでそれが拡散していくか理解していなかった」とヘルムート・マルコは語る。「だが、私が何時間も人種差別主義者と呼ばれていたのは不合理だ。私は人種差別主義者ではない」「今回のことは、過度にヒステリックな見方が全体像ではまったく役に立たない例とすることができると思う」「ほとんどのジャーリストが実際に何が起こっているのかを調べてくれたことに感謝する。RTLは4時間も苦情が殺到したと言っていた。そして、これがフェイクニュースであることが明らかになったときには、もう誰もそれについて何も書いていなかった」
全文を読む