レッドブル・ホンダがシェイクダウンを実施した2020年F1マシン『RB16』はまだ実際のクルマの80%に過ぎないとオランダ出身のレーシングドライバーであるトム・コロネルは語る。レッドブル・ホンダは2月12日(水)に2020年F1マシン『RB16』を発表。カラーリングはほぼ同じだが、それ以外はマシンは根本的に変更された。特にフロント部分には多くの仕事が行われ、かなり狭いノーズには革新的な開口部が設けられた。
サイドポット周辺のセクションもすでに2019年末とは異なっており、リアのボディワークは以前よりもさらに細くなっている。だが、トム・コロネルは、公開されたRB16はほんの始まりに過ぎないと説明する。「見えているのはマシンの80%であり、まだフェルスタッペンの実際のマシイではない。トップチームが行う最初のことは、プレゼンテーションの直後にお互いのマシンを分析することだ」とトム・コロネルはコメント。例年、レッドブルはシェイクダウン時に特別なカラーリングを施してきたが、2020年は過去5年間とは配色が変わらなかったことに少しがっかりしたファンも多い。だが、トム・コロネルは「クルマの色にはまったく興味がない。たとえ紫色になったとしてもね。速ければなんでもいい! 私はそのようなプレゼンテーションを楽しみにしたことはない。楽しみなのはテスト初日だ」2月19日(水)にはバルセロナのサーキットでプレシーズンテストが開始。ドライバーは新シーズンに備えて6日間のテストを行うことができる。テストとは言え、F1の勢力図が示される最初に機会となる。数週後、ドライバーはマシンのベースが良いかどうかを知り、特にレースシミュレーションはマシンのポテンシャルについて良い洞察を与える。F1チーム側もGPSの助けをかりて、1周あたり1000分の1秒までお互いを分析できるため、ライバルと比較してどれくらのパフォーマンスがあるかを把握できる。トム・コロナルは、プレシーズンテストで2つのことに注目していると語る。「最初の公式テスト日でのマックスの目でのきらめきだ。そのきらめきはとても多くのことを語る」とトム・コロネルは語る。「マシンが適切かもわかる。彼は物事を言いたいかもしれないが、チームは隠れてプレイすることを望んでおり、あまり多くのことを語ることは許されない。だが、もしマックスのレッドブルが最初の瞬間から速ければ、そのあとも彼はずっと速いだろう」トム・コロネルによると、レースシミュレーションではかくれんぼはできないと語る。チームは満タンの同じ状況で運転するからだ。「エンジンを少し落とすことはできるが、マシンの反応は異なってくるため、あまり多くのことはできない」
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