レッドブルは、F1日本GP決勝レースで、セバスチャン・ベッテルが1位、マーク・ウェバーは17位だった。ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテルが、完璧なレースでポール・トゥ・ウィンを決めた。予選3つのセッションとレースで最速タイムを記録し、まさに週末を完全支配しての勝利だった。今回の優勝でランキング首位のジェンソン・バトンとの差は、16ポイントまで繋がった。すでに全てのエンジンを使い切っているベッテルにとって物理的にもタイトルは厳しいかもしれない。
しかし、なにが起きるかわからないのもF1。失うものはなにもない。残り2戦。ベッテルらしい「攻め」のレースに期待する。セバスチャン・ベッテル (1位)「最高のレースだった!すでにポールポジションだったし、戦略の面でも優勝最有力候補だったが、まずはレースをスタートしなければならないからね!これまでも良いスタートが切れていたので、ポジションが守れる自信はあった。でも、思っていたよりも接戦だったよ!ターン1へ入るところで左側にシルバーアローが突然現れた。でも、僕がイン側のラインで有利だった。その後は、着実に1周1周をプッシュした。クルマは素晴らしく、かなり早く他の引き離すことができた。第1スティントはルイス(ハミルトン)よりも2周長く、ヤルノ(トゥルーリ)よりも1周長かったので、全てがうまくいった。その後はレースの主導権を握ったも同じだった。ソフトタイヤを装着した最終スティントは、ちょっと楽しもうと思った。とても早いタイムを記録した周回もあった(32.5秒ぐらい)が、無線でエンジニアがセイフティカー導入になるといけないからタイヤに注意しろと言ってきた。セイフティカーが入ったのは、その2周後だよ!自分がレースをリードしている時のセイフティカー導入は嬉しくないが、僕はまだタイヤを大事に使っていたので、良い再スタートが切れた。後ろにグロスジャンという良いクッションもあったしね。その後の3、4周で、レース優勝に必用な距離を広げることができた。やっと優勝できた。最高だよ。レースの最後には嬉しくて無線で叫んでいた。前の数レースはかなりアップダウンがあって、ペースが良いこともあれば、悪いこともあった。でも、やっとここまで来れた。再び、日曜日に1位になれて嬉しい。チームとレッドブルのメンバー全員に心から感謝したい」マーク・ウェバー (17位)「最初の2周で2回ピットインしなければならず、その時点でレースは終わっていた。1周目にクルマのヘッドレストが緩んでしまったので、それを直すためにピットインした。再びコースに出るとまた同じことが起きたので、またピットインしてメカニックがテープで貼り付けた。今日はいくつかの事柄を試し、今後のレースのために他のいくつかのアイテムをテストした。あの状況では、それぐらいしかできなかった」クリスチャン・ホーナー チーム代表「今日はセバスチャンが素晴らしい仕事をしてくれた。今週末は絶好調で、ドライビングを本当に楽しんでいるようだった。クルマも素晴らしいパフォーマンスを見せた。これに関しては、レッドブル・レーシングのメンバー全員、ルノー、そして、支援してくれたパートナーの皆さんに心から感謝したい。マークにとっては地獄の週末だった。1晩でシャシー交換を行い、1周目にはヘッドレストが緩むという問題が発生、そしてパンクだ。その後のレースはテストのようなものだったが、最後にレースの最速ラップタイムを記録したのは、我々を勇気付けてくれたせめてものなぐさめだった」ファブリス・ロム ルノー・プリンシパルエンジニア「セバスチャンは、ポールポジションから優勝という素晴らしいリザルトだった。エンジンにとっては非常に難しいコースだが、完ぺきな週末だった。マークは残念ながら、不満の残る1日となってしまった。ピットレーンからのスタートで難しいレースだった。レースの最速ラップタイム記録したことでスピードを証明したが、それ以外は何もできなかったので、かわいそうだった。まだ2レース残っている。最後まで諦めない」結果:F1日本GP:セバスチャン・ベッテルが今季3勝目! トゥルーリが2位!
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