レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年にレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを“9月もしくは10月”に決定すると発言。ピエール・ガスリーに残された時間は少ないかもしれない。トロロッソ・ホンダを卒業し、今年からレッドブル・ホンダに昇格を果たしたピエール・ガスリーだが、プレシーズンテストでクラッシュを喫するなどスタートから印象は悪く、シーズンが開幕しても苦戦。
ピエール・ガスリーはドライバーズ選手権では6位だがチームメイトのマックス・フェルスタッペンから63ポイントの大差をつけられている。今シーズンここまでガスリーは5位以上でフィニッシュできておらず、予選ではマックス・フェルスタッペンに常に0.6秒近い差をつけられて全敗。一方のフェルスタッペンは2度の3位表彰台を獲得しており、F1カナダGPでの5位を除い全戦を4位以上でフィニッシュしている。それにより、ピエール・ガスリーのF1シート喪失の噂が高まっており、現在、トロロッソ・ホンダで走るダニール・クビアトと交代になるのではないかとの見方もある。マックス・フェルスタッペンは2020年まで契約を結んでいる。トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランス・トストは、ダニール・クビアトにはレッドブル・ホンダに昇格するに相応しいペースがあると称賛。2020年にレッドブル・ホンダがダニール・クビアトを再び起用することになってもチームの“面目が潰れる”ことはないと勧めている。来季のことはまだわからないが、レッドブルとしてはピエール・ガスリーを支持。ヘルムート・マルコは、レッドブルは今後もガスリーが調子を上げていけるよう支援し続けていくつもりだと主張している。「彼はチームと共に懸命に取り組んでいる」とヘルムート・マルコはコメント。「我々としては彼を交代つもりはない。ガスリーは若いレースエンジニアと一緒にやっているが、それがうまくいっていないのは確かだ。それに彼はバルセロナ(プレシーズンテスト)で2回クラッシュしたことでかなり自信を失ってしまった」「しかし、いくつか強いレースをしてみせている。我々も彼を前進させるために一緒に取り組んでいくつもりだ」一部報道では、かつて2014年までレッドブルに在籍していたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が復帰する可能性も噂されている。この件について質問されたヘルムート・マルコは「ご存じの通り、F1では不可能なことは何もない」とコメント。「だが、セバスチャンには2020年もフェラーリとの契約がある」