レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1フランスGPの決勝レースを振り返った。ホンダが“スペック3”F1エンジンを投入して臨んだフランスGPでは、マックス・フェルスタッペンが今季7度目のトップ4フィニッシュを果たし、12ポイントを獲得した。
決勝日もポール・リカール・サーキットは気温が上がり、暑い一日になった。フェルスタッペンはスタートですばらしい動きを見せ、3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に迫る。4番手を走行中の20周目にこの日唯一のピットストップを行ったが、フェラーリをアンダーカットするには至らなかった。背後にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が迫る中、ペースを守りきったフェルスタッペンは、接近を許さずにフィニッシュ。4位入賞で今季の獲得ポイントを100まで伸ばした。「今回もマックスが見事な走りをしてくれた。フェラーリ勢のに割って入る結果が今日の我々の最大限だったと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「暑さによって、タイヤは最初から1ストップレースが簡単にはいかないことはわかっていたが、マックスはその状況をうまく管理して4位獲得した。今年5度目の4位だ」チームメートのピエール・ガスリーは、9番グリッドからソフトタイヤでスタート。タイヤに厳しいコンディションの中で奮闘を見せると、17周目にピットインしてハードタイヤに交換。そのままフィニッシュまで走行した。ハードタイヤで走行した第2スティント目のペースが上がらず、後でピットインしたマシンに先行を許すなど、11位でフィニッシュとなりました。(レース後の裁定により公式結果は10位)「ピエールに関しては、ソフトタイヤでは第1スティントはとても良く、比較的容易に8番手をキープしており、誰もが予想していたよりも長く走ることができた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「アンダーカットを狙ってメカニックたちが信じられないほど速いピットストップを行い、リカルドの前でピエールを戻すことに成功した。だが、残念ながら、ハードタイヤでのピエールはペースがなく、ポジションを落としてしまった」「ポイント圏外の11位完走にはフラストレーションを感じる。隠れた問題がないことを確実にするために、彼のマシンのすべてチェックしていくつもりだ」