レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPの序盤にランス・ストロール(レーシングポイント)を抜けなかったことがピエール・ガスリーのレースを決めたと指摘する。ランス・ストロールは、母国グランプリとなったF1カナダGPで素晴らしいパフォーマンスを見せて9位でフィニッシュ。クリスチャン・ホーナーはピエール・ガスリーのレースを台無しにするほど長い間抑え込む走りを見せていたと語る。
レース後、クリスチャン・ホーナーは、ピエール・ガスリーがランス・ストロールを抜けなかったことで、ニコ・ヒュルケンベルグにオーバーカットを許し、6位フィニッシュの可能性が犠牲になったと語った。「ピエールはピットストップ中にダニエル(リカルド)にアンダーカットを仕掛け、もう少しで成功しそうだったが、残念ながらストロールの後ろにスタックしたことで、彼のレースはほぼ終わり、ヒュルケンベルグに先行を許してしまった」「5位と8位は望んでいた結果ではないが、ポール・リカールに向けて集中していく」ピエール・ガスリーももっと力強いパフォーマンスを発揮できることを期待していたと認め、母国グランプリとなる次戦フランスGPでは挽回したいと語る。次戦までになにが改善できるか全てを解析し、僕自身も更に努力する必要があると思う。もっといいペースで走れるように改善し、更に競争力のあるかたちで次戦の母国グランプリを迎えたい」F1モナコGPではニコ・ヒュルケンベルグにシートを奪われるとも噂されたピエール・ガスリー。レッドブルは引き続きガスリーをサポートすると明言しているが、トップ6以内でのレースができなければ、再び厳しい状況に追い込まれることが予想されている。