レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、今年のF1のタイヤ状況に腹を立てている。ヘルムート・マルコは、今年ピレリが導入したトレッドを薄くしたF1タイヤを“メルセデス・タイヤ”と呼び、グリッドの多くのチームに問題を引き起こしていると語る。
「残念ながら、我々の飲料缶にはタイヤはついていない」とヘルムート・マルコは Auto Bild にコメント。「真剣にいうが、あのようなタイヤから利益を恩恵を受けているのは1チームだけだ。それはメルセデスだ」ピレリは2018年から2019年でF1タイヤの基本構造を変更しており、多くのチームが熱を入れることができないと不満を述べている。「メルセデスはこの馬鹿げたタイヤ変更の恩恵を受けた唯一のチームはメルセデスだ」とヘルムート・マルコは La Gazzetta dello Sport にコメント。「9チームが問題を抱えているが、1チームは問題ない。その変更は誰のアイデアだった? メルセデスだ! 彼らは常にブリスターが発生していたからね」フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットも“ショーにとって良くない”と語っており、ヘルムート・マルコの苦情を支持しているようだ。だが、ピレリは今年はそのようなプレッシャーに屈することはないようだ。「我々は安全上の理由からトレッドの厚さを薄くした。今年それを変更することはない」とピレリのカーレーシング責任者を務めるマリオ・イソラはコメント。「我々は今年蓄積した経験に基づいて2020年に向けて変更を行っている。おそらくそこにはトレッドの厚さも含まれるだろう。