元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンは、F1オーストラリアGPのレッドブル・ホンダのパフォーマンスに感銘を受けたとし、レッドブルとホンダのパートナーシップは2019年のF1世界選手権の“台風の目”になり得ると語る。今年、レッドブル・レーシングはメルセデスとフェラーリとのギャップを縮めるためにルノーからホンダにF1エンジンを変更した。
だが、ホンダは、マクラーレンとの3年間で悲惨なシーズンを過ごしており、昨年、トロロッソとともに改善を果たしたものの、F1エンジンの戦闘力についてはまだ疑問の目が向けられていた。現にミカ・ハッキネンもホンダのF1エンジンには疑問の目を向けていた。「ホンダはF1で長く、本当に難しい学習曲線を経験してきたし、実際にマクラーレンと本当に厳しい年月を過ごした。彼らは困難な道を歩んできた」とミカ・ハッキネンはF1プレーシーズンテスト後にコメント。「今、彼らはパフォーマンスを発揮していけるポジションにいると思う。だが、彼らはまだパワー面でフェラーリやメルセデスのパフォーマンスレベルにあるとは思わない。ストレートで馬力が劣っていれば、他のクルマを追い越すのは難しい。それは事実だ。私は彼らがまだ馬力面でそのレベルにあるとは思わない」しかし、F1オーストラリアGPでは、マックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得。フェラーリのセバスチャン・ベッテルをコース上でオーバーテイクしただけでなく、終盤にはメルセデスのルイス・ハミルトンにもプレッシャーをかけた。開幕戦の結果を受けて、ミカ・ハッキネンもホンダのF1エンジンに対する見方を変えたようだ。「ホンダは開発に困難な4年間をかけてきた。マックスがフェラーリのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイクできたことは非常に特別なことだ」「レッドブル・ホンダが今年のF1世界選手権で台風の目になるのは明らかだ」