レッドブル・レーシングのF1チーム代表クリスチャン・ホーナーは、今季のドライバーの座を射止めたピエール・ガスリーは、同時期に候補に挙げていたカルロス・サインツよりもポテンシャルがあると語る。昨年トロロッソでフルシーズンを戦ったピエール・ガスリーは、今季からダニエル・リカルドの後任としてトップチームのレッドブル・レーシングに昇格を果たしたが、すでにその起用には疑問の目が向けられている。
F1プレシーズンテストで2度のクラッシュを喫したピエール・ガスリーは、F1オーストラリアGPの予選でチームのミスっはあったにしろQ1で敗退。レースでは同じホンダのF1エンジンを搭載するダニール・クビアトを攻略することができず、ポイント圏外となる11位でレースを終えた。すでにピエール・ガスリーに代えてクビアトを乗せるべきだとの声も出てきている。しかし、クリスチャン・ホーナーは、カルロス・サインツの才能を称賛しつつも、ダニエル・リカルドの後任としてピエール・ガスリーを選択したことは正しい決定だと語る。昨年ルノーでレースをしたカルロス・サインツは、レッドブル・ファミリーを離れてマクラーレンに移籍することを決断している。「カルロスは優秀なドライバーであり、彼がマクラーレンでF1キャリアを継続していることを嬉しく思っている」とクリスチャン・ホーナーは f1only.fr にコメント。「しかし、我々にとってピエールの方が多くのポテンシャルがあると感じた」「年齢は問題ではない。自分が年をとったと感じているのは事実だ。2人のドライバーの年齢を合計しても私には届かないからね。それでも私は最年少チーム代表だ」「すでにマックスは2018年後半に素晴らしいパフォーマンスレベルを示していたし、それは大きな強みだ」「一方、ピエールはまだ先は長い。我々はトロロッソで1年過ごしただけの彼を昇格させたし、想定よりも少し早かったかもしれない。だが、チームは彼を全面的にサポートしているし、ジュニアチームでのマルチシーズンの経験は非常に優れたものだ」マクラーレンでのデビュー戦となったカルロス・サインツは、予選でピエール・ガスリーよりも後ろの18番手となり、レースではルノーのパワーユニットの故障によって9周目にマシンから白煙を上げてコース脇にストップ。2019年のリタイア第1号となった。