レッドブル・レーシングのヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンの実力は、ルノーに移籍した元チームメイトのダニエル・リカルドよりも予選とレースの両方で上回っていると評価する。マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドは、2016年序盤にレッドブル・レーシングでチームメイトになって以来、ほぼ同等のパフォーマンスを発揮してきたが、2018年は結果を含め、全体的にフェルスタッペンの方が印象的なシーズンを過ごした。
マックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドはそれぞれ2勝ずつを挙げたが、リカルドがそれ以外で表彰台に立てなかったのに対し、フェルスタッペンは9度の表彰台を獲得している。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンの方が“明らか”に優れたドライバーとしての地位を確立したと考えている。「具体的なデータがある」とヘルムート・マルコは Autosport にコメント。「予選でのリカルドとのギャップは大きかったし、レースでも彼の方が少し速かった。奇妙なことにマックスの方がスライドの多いことがあるが、それでもタイヤを長持ちさせることができていた」「それは成長だ。彼が我々のところに来たときには、まだそのようなものは持っていなかった」「2年目(2017年)にはリカルドは少し遅れていたが、彼はそれを認識していたし、理学療法士、そして、他にも自分自身で集中的に取り組み、再びフェルスタッペンに近づいた」「しかし、2018年シーズン後半にはフェルスタッペンは明らかに差をつけていた」ヘルムート・マルコは、ダニエル・リカルドは、コース上でマックス・フェルスタッペンをプッシュし、協力して取り組んでいたので、レッドブルを離れてルノーに移籍するのは“嘆かわしい”ことではあるが、2018年にフェルスタッペンはより強いドライバーになったことを証明したと語る。マックス・フェルスタッペンは、メルセデスのバルテリ・ボッタスを上回るドライバーズ選手権4位で終えたが、3位のキミ・ライコネンにあと2ポイント届かなかった。だが、物議を醸したブラジルGPでのエステバン・オコンとの接触事故がなければ、ライコネンを抜いて3位でシーズンを終えていただろう。しかし、2018年はマックス・フェルスタッペンにとって短いF1キャリアの中で最高成績であり、序盤戦のルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドとのレースを台無しにしたクラッシュやモナコGPのフリープラクティスでの単独クラッシュから見事な挽回をみせた。「基本的な問題は、特定のコントロールと忍耐力の欠如だった」とヘルムート・マルコは語る。「要はフェルスタッペンは十分に速い。彼はもう自分が最も速いことを証明する必要はない。彼にはその必要はない。彼はすでにデュエルのなかで彼と交わらない方が身のためだというイメージを植え付けている」
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