レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPで投入が予定されているホンダのF1パワーユニットのアップグレードがどのようなパフォーマンスを発揮するか注目していると認める。現在、タグホイヤーのバッチをつけたルノーのF1パワーユニットを搭載し、中国GPではダニエル・リカルドが優勝しているレッドブル・レーシング。しかし、2019年以降に関しては、ルノーを継続するか、もしくは姉妹チームであるトロロッソにエンジンを供給しているホンダとワークス契約を結ぶかを検討している。
ホンダとルノーは、今シーズンにむけたF1パワーユニット開発は信頼性の向上に焦点を当てていた。クリスチャン・ホーナーは、ルノーとホンダが初めてパフォーマンスアップグレードの投入でどのような改善を果たすかを見たいと思っていると語る。クリスチャン・ホーナーは「モントリオールあたりで次のエンジンが導入されるようだ。我々はパフォーマンスの向上を期待している」とコメント。「両方のエンジンサプライヤーがモントリオールにアップグレードを持ち込む可能性があるし、我々は興味をもって成り行きを見守っている」ホンダF1は、F1バルセロナ・インシーズンテストに新スペックのパワーユニットのためのアイデアをいくつかテスト。ホンダF1の副テクニカルディレクターを務める本橋正充は「今季初めてとなった今回のインシーズンテストでは、普段のレース週末のような大きなプレッシャーがかからない環境で、ここまでに見えてきた課題や、今後に向けたアイデアを試すことができました」とコメント。「パワーユニットとしては、各コンポーネント間でどのようにエネルギーを効率的に使用できるかなど、特にパワーユニット全体のエネルギー配分に主眼を置いてテストをしてきました。この2日間で得たことを今後のレースに生かすことができたと感じています」ホンダF1とレッドブル・レーシングは、F1アゼルバイジャンGPの週末に正式に交渉を開始。次ぐF1スペインGPでも再び交渉が行われた。一方、ルノーはF1モナコGP終了後にレッドブル・レーシングとの交渉を開始することを明らかにしている。また、レッドブル・レーシングのエンジン選択は、ダニエル・リカルドの来季以降の去就にも関係してくる。ダニエル・リカルドはまだレッドブルとの契約を更新しておらず、フェラーリやメルセデスへの移籍が噂されている。ダニエル・リカルドとの契約について質問されたクリスチャン・ホーナーは「理想的には昨日で終えていたかった」とコメント。「だが、我々はダニエルが意思決定を落ち着いて行うには少し時間がかかることを理解し、尊重しなければならないことをわかっている」「彼は我々のエンジンの選択がどのように進展するかを知りたがっていると思う」「我々は来シーズン、そしてそれ以降のシーズンに最も競争力のあるパッケージを用意したいと思っている。時間をかけてるのはそれが理由だ」