レッドブルは、F1トルコGPでKERSのアップグレードを予定している。開幕2レースでポール・トゥ・フィニッシュを飾っていたセバスチャン・ベッテルだが、F1中国GPは2位。特に姉妹マシンに乗るマーク・ウェバーは定期的にKERSの故障に苦しんでいた。レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルが、中国GPのスタートでポールポジションから3番手に後退したのはKERSに原因があったと Focus に述べた。
「彼のKERSはスタートで部分的にしか動いていなかった」レッドブルのKERS問題は、空力を妥協されないためにバッテリーシステムをタイトに収めたことによる冷却の問題だとみられている。レッドブルは2009年にKERSを使用しておらず、RB7にKERSを搭載したのも冬季テストの後半になってからのため、KERSの経験は不足している。だが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、KERSの問題を解決できると楽観的に捕えている。「トルコに向けてKERSにさらなるアップグレードを施す」とクリスチャン・ホーナーは説明。「システムのことをより理解してきているし、多くのマイレージを重ねているので、ずっと良くなってきている」F1中国GPでのセバスチャン・ベッテルのもうひとつの問題は、無線が故障したことでピットウォールとコミュニケーションがとれなかったこと。クリスチャン・ホーナーは、スタート直前にベッテルのヘルメット内のドリンクストロー調整に問題が生じた可能性があるとしている。「おそらくドリンクシステムからの水がマイクに入ったのだろう」
全文を読む