元F1王者のキミ・ライコネンが、8月21日にワトキンスグレンで開催されるNASCARカップ・シリーズへのスポット参戦にむけて準備を開始。所属チームであるトラックハウス・レーシングが画像を公開した。昨年12月のアブダブグランプリで20年間のF1キャリアに終止符を打ったキミ・ライコネンにとって、これはF1引退以来、モータースポーツイベントへの最初の参戦となる。
キミ・ライコネンは8月21日にワトキンスグレンのロードコースレースで、チームメイトのダニエル・スアレスとロス・チャステインとともにトラックハウス・レーシングのシボレー・カマロ ZL1をドライブする。2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンにはNASCARでの歴史がある。F1をサバティカル中だった2011年にカイル・ブッシュ・モータースポーツとの1回のネイションワイド・シリーズ(現在はXfinityシリーズとして知られている)レースと1回のトラックシリーズレースに参戦している。キミ・ライコネンのトラックハウス・レーシングへのエントリーは、チームの『Project91』イニシアチブの一環として行われる。『Project91』は、91号車のエントリーを国際的なレーシングドライバーに捧げることで、NASCARのリーチを拡大することを目的としている。キミ・ライコネンは、今年初めにレースに復帰する機会があったが、ワトキンスグレンカップレースの準備に十分な時間を与えたいと語っていた。「今年は明らかにもっと多くのことをする選択肢があったけど、すべての面でできる限りのことをしようとすると、すべてが少し早すぎたと思う」とキミ・ライコネンは語った。「このレースまで待った方が良かったと思う。そうすれば、すべての準備ができ、少なくとも100%正しく作業を完了できる。結果がどうなるかは誰にもわからない。少なくとも、できる限りのチャンスを自分たちに与えるだろう」「その後はどうなるの? わからないし、誰も知らない。そこで良いレースをして楽しんで、未来がどうなるか見ていきたい。他に予定はない。それが僕が今持っているものだ。そして、僕たちはそこから進めていく」