F1を引退したキミ・ライコネンは、“偽物とでたらめ”だらけのスポーツはもはや自分にとって意味をなさないと考えており、F1を離れることに後悔はないと語る。2001年にザウバーでF1キャリアをスタートさせた2017年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンは、アルファロメオF1で3年間を過ごした後、昨年の最終戦F1アブダビGPで彼の輝かしいキャリアに終止符を打つことを選択した。
キミ・ライコネンは、F1のドライビング面以外のことに従事することを嫌っていることで有名であり、“偽物とでたらめ”だからのF1から離れられることに安堵していると語る。「少なくとも僕の頭の中では、ここで起こっていることで意味をなさないことがたくさんある」とキミ・ライコネンは語った。「いろいろと無価値なものがある。僕たちはそれを分かっているけど、誰もそれを口にはしない。そうすべきではないと僕が思うことはたくさんある」「ここにはたくさんの偽物がある。外に出るのは良いことだ。精神的には、しばらくの間、すべての無価値なものから離れるのはとても良いことだ」キミ・ライコネンは、次に何をしたいのかを決めるまで妻のミントゥと子供たちと一緒にスイスでの邸宅で引退を楽しんでいる。「引退して自分が何を楽しみにしているかは分かっている。外から人々が見ているよいもはるかに多くの無価値なものがある」キミ・ライコネンがF1にいる20年間で、F1は大幅に変化し、昨年、金融規制が導入されるまで予算は大幅に増加していった。2001年にドライビングの腕でザウバーからのF1デビューを勝ち取ったキミ・ライコネンは、“気まぐれ”で“空洞化”した現在のF1はお金の全能の力に根差していると考えている。「他のスポーツと同じように、お金が物事を変えたのは確かだ」とキミ・ライコネンは語る。「投入するお金が多ければ多いほど、より多くの政治がある。一般的に、どの国でも、中に入ってみるまで全体像を決して知ることのない裏の仕事がある」「確かにお金は大きな役割を果たし、権力を握っている。人々はあれこれと権力を望んでいると思う。実際の政治でうまくやれる優秀な政治家はたくさんいると思う!」F1が道に迷い、純粋にレースではなくなったと感じているかと質問されたキミ・ライコネンは「もう何年もの間、そんな感じだった。おそらく人々は今、それをもっと認識しているのかもしれない」と語った。キミ・ライコネンは、長年F1の内部の仕組みを観察してきたが、常にF1の政治に関与することを避けてきたと語る。「僕は関与しなかった」とキミ・ライコネンは語った。「多くのことが起こっているのは知っているけど、僕は関与していない。毎日そんなことに関与しているなら、あまり健康的ではないと思う」