元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、キミ・ライコメンが、F1グリッドでロボットのように振舞わなかった最後のドライバーだと感じている。F1キャリアを通して、2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンは、マスコミやチームのPR活動などで話すときに、言葉を選ばないことで有名だった。レース以外に興味を示さないライコネンは“アイスマン”の愛称で人気を博した。
近年、F1ドライバーはますますメディアトレーニングを受けているが、キミ・ライコネンは、メディア業務に熱意はないという自分の立場をはっきりとさせていた。バーニー・エクレストンは、そんなキミ・ライコネンの正直で率直な性格を愛していた。「キミは人として、スーパーガイだ」とバーニー・エクレストンはsport1.deに語った。「ドライバーとして、彼はレースドライバーだ。彼は皆さんが望むドライバーだ。レースをして、人々の関心には多くの注意を効かない。実際、彼は彼らに自分の意見を述べる」91歳のバーニー・エクレストンは、今日のF1グリッドには“アイスマン”のようなドライバーは他にいないと感じており、F1にとってそれは問題だと考えている。「今日、キミのようなドライバーはもういないと思います。それが問題だ」とバーニー・エクレストンは続けた。「彼らは皆、ロボットになり、正しいと思うことをするのではなく、言われたことを聞いて実行するようになってしまった」キミ・ライコネンが、次に何をするかは非常に不明確となっている。2021年のキャンペーンの終わりにF1グリッドから離れた後、2022年に他のレーシングシリーズにサインアップしなていない。確実に思えることは、2022年のどのグランプリでもキミ・ライコネンの姿を見ることはないということだ。ライコネンは二度とF1パドックに行くことはないだろうと語っている。F1を離れることを寂しく思うかと質問されたキミ・ライコネンは「時が経てばわかる」とBILDに語った。「すでに知っているのは、僕が好きだった唯一のことはドライビングだということだ! 二度とパドックに足を踏み入れることはないかもしれない。F1が僕の人生というわけではない。僕にとって、もっと重要なことが常にあった。それについては何も変わらない」「自分に力がないのでやめたわけではない。飛行機に座ってホテルに滞在するよりもやるべきことがあるからだ」興奮していることについて質問されたキミ・ライコネンは「休むことだ。そうでなければ、僕たちは夏休みしかなかったからね」と語った。「トレーニングを続けなければならなかった期間が2週間半があり、その後は通常の狂気が戻ってくるだろうとことがいつも心の奥底にあった」