WEC世界耐久選手権の公式テストが、28日〜29日の2日間フランスのポール・リカール・サーキットで行われ、今年からLMP1クラスに復帰するポルシェがトップタイムを記録した。2014年のLMP1クラスでは、アウディ、トヨタ、そしてポルシェという3つのワークスチームが激突。4月20日のWEC開幕戦シルバーストン6時間レースにむけて公式テストが行われた。
2日間の最速タイムを記録したのは、#20 ポルシェ 919ハイブリッドのブレンドン・ハートレー。両日にトップタイムを記録したハートレーは、金曜日の午後に1分41秒289を記録した。同じ#20に乗るティモ・ヘルハルトとマーク・ウェバーも初日に1分42秒台を記録している。2番手タイムは、#2 アウディ R18 e-tron quattroのアンドレ・ロッテラーが記録した1分42秒073。3番手タイムは#14 ポルシェ 919ハイブリッドのロマン・デュマの1分42秒126だった。トヨタ TS040ハイブリッドは、#7が金曜日の午後に1分42秒356を記録して4番手タイム。5番手には#1 アウディ、6番手は#8 トヨタという結果だった。各ファクトリーチームは、テストのタイムを重要視しておいらず、各々がそれぞれのテストと開発プログラムを実施していたと主張。3つのメーカーが、走らせたマシンは空力構成も異なっていた。ポルシェはローダウンフォース仕様、トヨタは一台がル・マン向けの空力構成、もう一台がスプリント仕様、そしてアウディはハイダウンフォース仕様を走らせていた。テストの結果は、ターボディーゼルのアウディと、ガソリンエンジンのポルシェとトヨタの燃料配分もさらに混乱させた。FIAとACIは新規約に基づいてテスト前に燃料を配分したとしているが、それらを公表はしていない。1つの結論としては、先週ポール・リカールでテストを行っていたポルシェの信頼性。2台の919ハイブリッドは、第5セッションの最後に#14にエンジントラブルが発生するまで大きな問題なく走行した。