ポルシェは、SUPER GTシリーズのファースト・レスキュー・オペレーション車両(以下FRO)として、プラグインハイブリッドであるカイエンS E-ハイブリッドを提供する。車両の贈呈式は4月5日にスーパーGTの開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットにおいて行われた。FROは、SUPER GTシリーズ全戦においてドライバー、ドクター、レスキュースタッフが乗車し、レース中にアクシデントが発生した際、迅速に救助活動を行うことを目的としたドライバーレスキュー車両。
ポルシェ ジャパンでは2012年5月からFROとしてカイエンSハイブリッドを提供していたが、この度は新たにカイエンS E-ハイブリッドへと車両を入れ替えることで、速やかな救助活動を実施に加え、プラグインならではの環境に配慮した新時代のFRO車両としてGTAが取り組む安全性の高いレース運営に貢献する。プレミアムSUVセグメント初のプラグインハイブリッド車であるカイエンS E-ハイブリッドは、電気モーターだけで18〜36 kmを走るのに十分な10.8 kWhのリチウムイオンバッテリーを持ち、駆動用モーターのパワーもカイエンSハイブリッドの47 PS(34 kW)から2倍強の95 PS(70 kW)にアップしている。複合燃費は3.4 l/100 km、CO2 排出量は79 g/km (NEDC:新ヨーロッパ走行サイクル)。3リッターV6スーパーチャージャーエンジン(333 PS/245 kW)とモーター(95 PS/70 kW)を合わせると、総出力は416 PS(306 kW)/ 5,500 rpm、総トルクは590 Nm(1,250〜4,000 rpm)に達し、スポーツカーの名に恥じない走行性能が得られる。0-100 km/h加速は5.9秒、最高速度は243 km/hに達し、EVモードでの最高速度は125 km/h。駆動用バッテリーは交流電源から、または走行中に充電することができる。