鈴鹿サーキットで実施されたピレリの2026年F1開発テストは、2日間にわたりウェットタイヤの検証に焦点が当てられた。レース後に残留したレッドブルとレーシングブルズが参加し、アイザック・ハジャーとリアム・ローソン、そして2日目にはアービッド・リンドブラッドが走行を担当した。天候は両日とも不安定で、結果的にフルウェットおよびインターミディエイトの評価に最適な条件となり、開発プログラムは予定を調整しながら進められた。
1日目:フルウェットからインターミディエイトへ移行初日は夜間の雨により路面が完全なウェットコンディションとなり、午前はフルウェットを中心にテストが実施された。既存仕様とは異なるトレッドパターンも含めた比較評価が行われ、複数のスクリーニングランが重ねられた。午後は路面の乾きに伴いインターミディエイトへ移行したが、再び降雨が強まりセッションは終了した。■ ハジャー:69周(401km)■ ローソン:65周(377km)最速タイムはいずれもインターミディエイトで記録され、ハジャーが1分45秒510、ローソンが1分48秒025。路面温度は平均19度、気温は17度だった。2日目:安定したウェットでデータ収集が進展2日目もウェット主体の一日となり、ハジャーとリンドブラッドが走行を担当した。午前中にわずかにスリックでのセットアップ走行が行われたものの、その後は雨が続き、インターミディエイトとフルウェットの検証が中心となった。昼前の安定したウェット路面ではインターミディエイトの評価が進み、その後の強い雨を受けてフルウェットのテストへ移行。しかし天候悪化により最終的には走行継続が不可能となった。■ ハジャー:34周(197km)■ リンドブラッド:51周(296km)ベストタイムはハジャーが1分33秒846、リンドブラッドが1分35秒490を記録している。ウェット開発は継続 フィオラノとニュルで次段階へ今回の鈴鹿テストは、2026年F1マシンにおけるエネルギーマネジメントの影響や速度差問題が議論される中、安全性とレース成立性の両面で重要な意味を持つウェットタイヤ開発の一環となる。ピレリの開発プログラムはこの後も継続され、4月9日と10日にフィオラノでフェラーリとウェットタイヤテストを実施。さらに4月14日と15日にはニュルブルクリンクでメルセデスとマクラーレンの協力のもとドライタイヤテストが予定されている。継続的な実走データの蓄積により、2026年F1におけるタイヤ特性の最適化が進むことになる。
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