ピレリは、F1復帰に向けた3回目のテストとなるヘレスサーキットでの2日間のテストを完了した。テストは、ニック・ハイドフェルドが担当。次戦シンガポールGPからザウバーでレース復帰することが決定したハイドフェルドにとって、ピレリでの最後のテストとなった。ハイドフェルドは2日間で約200周を走破し、タイヤ構造開発の詰めを行った。
次回モンツァで行われるテストには、ロマン・グロージャンがハイドフェルドの後任として参加する。ピレリのエンジニアは2011年に供給する4種類の異なるコンパウンドをテストした。「我々のタイヤ開発プログラムに非常に価値ある貢献をしてくれたニックに感謝したい。彼の幸運を祈っている」とピレリのモータースポールディレクターを務めるポール・ヘンベリーは述べた。「特定のチームに有利になることを避けるために、ニックを契約からリリースすることに決定した。モンツァでは我々とテストするドライバーにはロマンを選んだ」「彼はGP3タイヤの開発を含めて短期間に多くの経験を積んでおり、非常に有益なフィードバックを与えてくれると確信している。ヘレスでのテストはかなり順調に進み、2に間で計画していた全ての作業を完了した」「これからモンツァに移動し、コンパウンドに集中する前に構造を最終的に詰める予定だ」ヘレスでのテストには、元GP2チャンピオンであるジョルジオ・パンターノも参加し、来季のGP2マシンでピレリタイヤをテストした。