ピレリは、2019年F1プレシーズンテストでタイヤ不足によっていくつかのチームが走行を制限されていたとの噂を否定した。ピレリは、2回のF1プレシーズンテストで各チームに40セットずつのスリックタイヤを割り当てた。これは、2016年以降、FIA(国際自動車連盟)がプレシーズンテストの回数を3回から2回に減らしたためだ。
ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、2018年と2017年に比べて今年のテストで走行距離が増加されていることを強調。それは8日間のテストが好天に恵まれたことも一因だと語る。「数チームがテストで利用可能なセット数に不満を抱いているというコメントや噂を耳にした」とマリオ・イゾラはコメント。「テスト日数が減ったために削減した。それに比例すれば、おそらく過去10年間と同じセット数だ。「当然、今年は良い気象条件と非常に信頼性の高いクルマによって、全チームが過去よりもはるかに多くの走行距離を稼ぐ機会を得た。「しかし、私はセットの数が十分ではなかったとは思わない」今年、全10チームは、ウィリアムズが2日半のテストを逃したにもかかわらず、バルセロナで合計25,279マイルを達成。2018年よりも約2,000マイル多く走った。しかし、相対的なレースや予選シミュレーションもタイヤ管理の要素となるため、チームがタイヤの使用を伸ばす方法を決定するのは走行距離だけではない。「彼らは4日間の2回目のテストを42~50セットでスタートした」とマリオ・イゾラは付け加えた。「彼らが多くのレースシミュレーションを実行していることも考慮してみてほしい。同じタイヤのセットで多くの走行距離を走っている」「当然、予選シミュレーションをするときにはより多くのセット数が必要となる。だが、正直、彼らはタイヤのセットを使い果たしていないと感じている」