ピレリが、2017年 F1世界選手権 第17戦 アメリカグランプリ 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンが、1ストップ戦略でアメリカグランプリを制した。一方、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、2ストップ戦略で2位を獲得し、チャンピオンシップ獲得へ望みを繋いだ。40℃近い路面温度の下、昨日よりもデグラデーションが大きくなったが、大半のドライバーがウルトラソフト-ソフトと繋ぐ1ストップ戦略で完走した。
しかし、セバスチャン・ベッテルやレッドブルのマックス・フェルスタッペンなど、異なる戦略を選択したドライバーも見られた。16番グリッドからスーパーソフトタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、その後、ソフト-スーパーソフトと繋ぐ2ストップ戦略を採り、ファイナルラップで3位まで浮上したが、ペナルティによって降格となった。マリオ・イゾラ (ピレリカーレーシング責任者)「気温と路面温度が上昇したことで、ドライバー達は、昨日までとは異なる路面コンディションに対応する必要がありました。そのような状況の下、フリー走行では走行機会が少なかったソフトタイヤを使用した1ストップ戦略が機能しました。変化する状況に反応し、路面コンディションを読み、ライバル達の動向を見つつ、的確な戦略を採ることが鍵となりました。代表的な例は、マックス・フェルスタッペンとセバスチャン・ベッテルの戦略でした。彼らは、大胆な最終ピットストップ後、レース終盤で卓越したスピードを示しました。最後に、コンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスを祝福したいと思います」ピレリは、2ストップが理論的に最速としながらも、1ストッパーも興味深い戦略であると予測していた。ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルの最初のストップより遅い19周目にソフトタイヤへ交換し、トップの座をキープした。関連:【動画】 F1アメリカグランプリ 決勝 ダイジェスト
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