ピレリが、F1メキシコGPの予選を振り返った。F1メキシコGPの予選では、メルセデスのニコ・ロズベルグは、P Zero イエロー・ソフトで1分19秒480を記録し、4戦連続でポールポジションを獲得した。これで、今シーズン13回目のメリセデスによるフロントロー独占となった。メキシコシティの特性である標高の高さと空気の薄さに長いメイインストレートという要素が加わり、今シーズンのF1最速のトップスピードが計測された。
ミディアムタイヤのみでQ1を突破したドライバーは、メルセデスのルイス・ハミルトンただ一人だった。Q2では、フェラーリのキミ・ライコネンを除く全てのドライバーがソフトタイヤを使用した。ソフトタイヤは、アウトドローモ・エルノマス。ロドリゲスで、ミディアムタイヤよりもラップあたり約1.5秒速い性能を示している。キミ・ライコネンは、ミディアムで1回のランを行った後、Q2での走行を行わなかった。Q3の終盤は路面温度が低下したため、ソフトタイヤによる1回目のランが速いタイムを示し、ルイス・ハミルトンを抑えてニコ・ロズベルグがポールを獲得した。フェラーリのセバスチャン・ベテルが3番手につけた。予選トップ10ドライバー全員が、ソフトタイヤのアロケーション全セットを使用し、明日の決勝には中古のソフトタイヤで臨むことになる。様々な要因によって、ここメキシコでの戦略の計算は複雑になっている。第一の要因は、トラックになじみがないことで、第二は、路面の改善度合いが大きいために、これまでの各セッションが性質の異なるコンディション下で行われたこと。これらの点は、タイヤ動作を正確に把握することを困難にしている。雨の予報ではあったものの、Q2の終盤に雨がぱらついただけで、終日ドライコンディションが続き、予選中の路面温度は30℃を超えた状態のままだった。明日も雨の予報が出ている。温暖亜コンディション下で行われた午前中の最終フリー走行(FP3)は、ニコロズベルグがわずか0.0014秒差でルイス・ハミルトンを抑えて最速タイムを記録した。最速タイムから1秒以内に12名のドライバーがひしめいていた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「雨がぱらついたナカで温暖な天候となり、今日もまたメキシコの変化に富んだ一日となりました。このコンディションの変化が、各チームが最適な戦略を構築することを極めて難しくしています。滑りやすく新しい路面によってタイヤの摩耗率は低くなっている。路面の改善は進行中で、より多くのラバーが路面に乗り、両コンパウンド間の性能差はわずかに縮まっています。戦略に関しては、いくつかの選択肢が考えられます。1ストッパーも十分可能な中、デグラデーションレート、各マシンのベース、トラフィックの状況などにもよりますが、2ストッパーが最適になると思います」関連:F1メキシコGP 予選:ニコ・ロズベルグが4戦連続ポールポジション