ピレリが、F1イギリスGPが開催されるシルバーストンについて語った。ピレリは、シルバーストンで行われるF1イギリスGP用として、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを選択。シルバーストンは、流れるようなレイアウトの高速サーキットで、特に数多くの高速コーナー通過時にタイヤに高い負荷を課す。したがって、特に予報通り気温が高くなれば、摩耗とデグラデーションが非常に大きくなる。
F1カレンダー中でも屈指の高速サーキットで、伝統的なグランプリ開催地であるシルバーストンは、ピレリにとってのホームレースの舞台でもある。シルバーストンから車で1時間弱のディドコットに、ピレリは、F1用の流通ハブと最先端技術拠点を構えている。流れるような高速コーナーの連続が有名なシルバーストンは、5Gに達する負荷を常にタイヤに課す。各チームは、ハイレベルのダウンフォースセットアップを使用するため、タイヤに縦方向と横方向の負荷が同時にかかることも珍しくない。ストレートとブレーキングエリアは比較的短いので、各チームは、タイムをロスすることなく、空力を最大限に活用して走行することができる。シルバーストンのアスファルトはグリップレベルが高いことから、タイヤはさらに酷使されることになる。2013年からF1の中継に導入されたお馴染みのサーマルカメラを通じて、110℃に達するトレッド表面温度を確認することができる。昨年は、メルセデスのルイス・ハミルトンが、2ストップ戦略で52周のレースを制した。ミディアムタイヤでスタートしたハミルトンは、24周目にハードへ、41周目に再度ハードへ交換した。レース序盤の赤旗中断により、リスタート時にグリッド上でのタイヤ交換が可能になった。この点が戦略に大きな影響を及ぼし、トップ10中の7名が1ストップでフィニッシュすることができた。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「とても見識の深い熱狂的なイギリスのファンに囲まれるシルバーストンを訪れることを、いつも素晴らしく感じます。シルバーストンは、ドライバーが観衆の歓声を感じることができる数少ないサーキットのひとつです。シーズン中で最大の横方向の荷重を課すシルバーストンには、昨年同様、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせで臨みます。シルバーストンは、タイヤのコンパウンドとタイヤ構造の両方に厳しいサーキットです。したがって、予報通り気温が高くなれば、1ストップもしくは2ストップになると思います。しかし、これまでも、温暖な気温が予報されていながら伝統的なブリティッシュウェザーに遭遇したことも珍しくありません。各チームは、あらゆる事態に備えつつ、セッションごとではなく、レース週末全体を通じてタイヤを最大限に活用することを考えなければなりません。シルバーストンは、勇気と覚悟が報われるサーキットですから、きっと素晴らしいレースになると思います」関連:2015年 F1イギリスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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