ピレリは、F1カナダGPから実施するタイヤ変更がF1の勢力図に影響を及ぼさないことを期待している。4ストップ戦略が主流となったF1スペインGPを分析し、ピレリは目標としている2ストップに戻すためにタイヤを微調整することを決定した。タイヤ構造の変更は、コンパウンドが2013年マシンに必要な状況に対処するためでもある。
今回の変更は、ここまでタイヤに苦しんでいるレッドブルやメルセデスのようなチームを助けることになりそうだが、ピレリのモータースポールディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、タイヤ変更が勢力図を劇的にかき乱すことにはならないだろうと述べた。「いくつかのチームは変更が1〜2チームに有利になることを懸念しているが、我々はそうはならないと思っている」とポール・ヘンベリーはコメント。「変更はピレリのためにするのであり、他の誰かのためではない。我々はバランスを適切にする必要がある」タイヤの耐久性を向上させることは、レッドブルのチームの支配を許す恐れがあるのではないかと質問されたポール・ヘンベリーは「そうらないことを願っている。だが、もちろん、脛にそのリスクはある」と述べた。ポール・ヘンベリーは、タイヤ変更がレッドブルのロビー活動の結果ではないことを明言。レッドブルのオーナーのディートリッヒ・マテシッツは、F1が「もはやレースではない」と批判していた。「人々はそれがレッドブルからのプレッシャーだと言うだろうが、彼らから過度のプレッシャーがあったわけではない」「クリスチャン・ホーナーに公平を期して言えば、彼らが私に話したものよりも、多くのことがメディアで伝えられていた」関連:ピレリ、F1カナダGPからタイヤを変更