トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダがF1カナダGPで導入したアップグレード版のF1パワーユニットには、決勝で順位を3つ上げられるくらいの向上を果たしていると考えている。トロロッソ・ホンダはF1カナダGP決勝に向けて、ピエール・ガスリーマシンに新スペックのパワーユニットを搭載するために交換を実施。年間規定数を超えるパワーユニットの各構成要素の交換となったため、グリッドダウンのペナルティーが適用され、ガスリーは19番グリッドからのスタートとなった。
それでも、ピエール・ガスリーは力強いパフォーマンスを発揮し、ポイントまであと一歩となる11位でレースを終えた。旧スペックのF1パワーユニットでレースをしていたらどの位置でフィニッシュしていたかと質問されたピエール・ガスリーは「レースを見れば、僕たちはセルジオの後ろでフィニッシュしていただろうし、14位だっただろう」とコメント。「パワーユニットを交換するという判断は正しいチョイスだった。旧スペックを搭載していたら、16番手から挽回するのは不可能だっただろう」「さらに後方からスタートすることになったけど、最終的に正しい決断だった」F1カナダGPはコース上でのオーバーテイクが少ないレースだったが、ピエール・ガスリーはピット戦略ではなく、コース上で順位を上げた数少ないドライバーのひとりだった。ピエール・ガスリーは、それもホンダの新型F1パワーユニットが貢献していると考えている。「ハースをオーバーテイクしたし、ストレートでフォース・インディアをオーバーテイクした。それは今年で初めてのことだ」とピエール・ガスリーはコメント。「新しいパワーユニットの調子はよさそうだ。ストレートで何台かオーバーテイクできたので、今後のレースでは、さらに期待できそうだ」「ホンダはこのカナダGPでアップグレードを投入するために懸命に開発を続けてくれていたし、レースでもよく機能していた」