トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、自分がロマン・グロージャン(ハース)の立場だったら、F1スペインGPのオープニングラップでの接触事故について謝罪すると語った。F1スペインGPの1周目、ターン3でコントロールを失ってスピンしたロマン・グロージャンは、コースを横切るかたちとなり、ピエール・ガスリーとニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)と接触。3台ともリタイアとなった。
ロマン・グロージャンは、スピンした際に他のマシンを回避するためにスロットルを開け続けたと説明したが、最終的にその行為が原因でスチュワードからF1モナコGPでの3グリッド降格ペナルティを科せられることになった。ピエール・ガスリーは、事故についてロマン・グロージャンと話しはしていないが、グロージャンは謝罪するべきだと考えていることを示唆した。「実際、僕はそれについて話さなかったし、彼もそれについて僕に話はしなかった」とピエール・ガスリーはコメント。「僕があのような状況だったら少なくとも謝罪していたと思うけどね。気にしていないし、大した問題ではないけどね」事故の際、ロマン・グロージャンは何をしようとしていたかと思うかと質問されたピエール・ガスリーは「わからない。50回くらいビデオを見たけど・・・あとから判断するのは簡単なことだ。ドライバーとして、何かが起こった際にはコンマ1~2秒でいろいろな決断をしなければならないからね」とコメント。「ビデオを50回見て、自分だったらどうしたかを10分かけて考えるのは簡単なことだ。彼はまずクルマのコントロールを失って、戻ってきたのはちょっと楽観的すぎたと思う。彼は『OK、実際にまたレースができる』と考えたと思う。クルマが立て直して、大丈夫だと思ったんだと思う」「スロットルを戻して、2度目のコントロールを失ったので、スロットルを開け続けたんだと思う。彼がリカバーしたときにもっと忍耐力があって、ちょっと脹らんでいれば、ブレーキを賭けられたと思う。4本のタイヤにフラットタイヤができたかもしれないけどね」「彼のレースにとっては理想的ではなかったかもしれないけど、少なくとも僕とニコのレースに影響を与えたり、台無しにすることはなかっただろう」「後から考えるのは簡単なことだけど、彼にとってだけでなく、僕たちとニコにとってももっと良い選択肢があっただろうね」F1スペインGPでのオープニングラップでの事故は、6番手を走行中のセーフティカー時にクラッシュを喫したF1アゼルバイジャンGPに続くものだった。ロマン・グロージャンは、昨年のF1日本GP以来、9戦連続でポイントを獲得できていない。だが、ロマン・グロージャンは、現状を心配してはいないと語る。「些細なことを大袈裟に言っているだけだと思う。正確になんて言えばいいかは思い出せないけどね・・・」とロマン・グロージャンは『Make a mountain out of a molehill (針小棒大)』ということわざに例に挙げて語った。「過去2戦では計画はあまりうまく進まなかった。時には厳しい時間を経験することもある」「バルセロナはとにかく不幸だった。チームメイトとの接触を避けようとして、リアのコントロールを失った。それでおしまいだ」「パフォーマンスはあるし、チームは素晴らしい仕事をしている。僕たちはポイントを獲得できていないけど、あまり心配はしていない」
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