セルジオ・ペレスは、F1イギリスGPでまたも残念な週末を過ごした後、レッドブルF1での将来を巡る憶測について「気にしてはいられない」と語った。ペレスは土曜日に5戦連続でQ3進出を逃し、Q1で敗退。またしてもカムバックドライブに直面することになった。
オープニングラップでエステバン・オコンと接触し、セーフティカーが導入される前にピットインしたことがペレスの挽回を阻み、6位でレースを終えた。「今日は何もうまくいかなかった。素晴らしいスタートを切ったけど、1周目でオコンにぶつけられ、順位を上げるどころかポジションを失ってしまった。そのためリカバリーが難しくなった。最初のスティントでタイヤを使いすぎてしまったし、セーフティカーが入る3周前にボックスしてしまった。運がなかったけど、最後まで全力を尽くし、できる限りのことをした」とペレスは嘆いた。ペレスは終盤にカルロス・サインツとフェルナンド・アロンソをオーバーテイクすることに成功したものの、レースが再開された後、接近している他のマシンについて行くのは難しかったと主張した。「順位を上げるのは本当に大変でした。特に終盤は全員がタイヤの寿命が同じで、タイヤデルタもなかった。高速での追走はかなりトリッキーで、順位を上げるのはとても難しかった」とペレスは説明した。「それはただ難しくするだけだ。ついていこうとするとダウンフォースがなくなってしまうから難しくなる。もう少し運があれば、もっと上位でフィニッシュできると思う」マックス・フェルスタッペンが6連勝を飾った一方で、チームメイトと勝利を争うというペレスの希望は、またも惨めな予選結果によって打ち砕かれた。5月のマイアミGPでポールポジションを獲得して以来、Q3には進出していないペレスは、決勝が妨げられないように、予選での永続的な問題を克服する必要があると主張した。「単なるディテールの問題だと思う。ここ数レース、特に土曜日の低燃料走行でクルマに対して少し敏感になっている。明日からチームとシミュレーターでそれに取り組むつもりだ」とペレスは語った。「我々にはいくつかのアイデアがあるけど、非常に小さな範囲で細かいことを考えて活動している。つまり、とにかく力強い土曜日が必要だ。ポジティブなことはポイントが与えられる日曜日にはペースがあるということだ。でも、ペースはあるので、整理して週末をクリーンなものにしなければならない」とはいえ、ペレスは1周の苦戦をすぐに克服できると明るい表情を崩さない。「日曜日にはペースがあるので、僕阿智は大きく順位を上げてしているけど、それは週末全体を通してのことであり、悪い週末がいくつかあった」とペレスは認めた。「結局のところ、重要なのはアブダビでどこで終わるかだ。シーズンはまだ長いし、シーズンを軌道に戻せると確信している」フェルスタッペンに99ポイント差をつけられているペレスは、レッドブルとの長期的な将来に関する憶測については「気にしてはいられない」と主張する。「13年間のF1であらゆることを見てきたけど、何も心配していない。主にシーズンを軌道に乗せて、このシーズンを楽しみ続けることに集中している」とペレスは付け加えた。「ヘルムート(マルコ)とクリスチャン(ホーナー)、チーム全体が僕を全面的にサポートしてくれている。彼らは僕に何ができるかを知っているし、僕のポテンシャルを知っている。全面的にサポートしてくれている」