セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)は、2022年F1オランダグランプリの決勝を5位で終えた。14周目を終えてレッドブル・レーシングは4番手を走行していたセルジオ・ペレスをピットインさせる判断を下し、ペレスはカルロス・サインツJr.と同時にピットレーンへ向かう。レッドブル・レーシングのピットクルーはフェラーリを上回る速さで作業を完了。
フェラーリが作業に手間取る中、ソフトからミディアムへ交換したセルジオ・ペレスはピットボックス発進時にフェラーリのホイールガンを踏んでしまうアクシデントを起こすが、十分なタイム差でカルロス・サインツJr.の前に出る。40周目を終えて最後のピットストップを行ってハードに交換したセルジオ・ペレスは、ランド・ノリス(マクラーレン)に次ぐ7番手でコースに復帰した。44周目に入ったところでノリスをオーバーテイクしたが、ノリスの前に出た直後に角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)がトラブルに見舞われる。VSCが導入され、この時点では5番手を走行する。レースの形勢は55周目に再び変化を見せる。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がピットストレート終端で立ち往生し、イエローフラッグ掲示となった1周後にセーフティカー導入となった。セルジオ・ペレスは、ルクレールを追ってピットインしてミディアムへ履き替えた。終盤、セルジオ・ペレスはカルロス・サインツJr.との壮絶なバトルを展開。コース上でサインツをかわすことはできなかったものの、サインツにはピットストップ時のアンセーフ・リリースにより5秒加算ペナルティが課せられていたため、セルジオ・ペレスは5位の座を手にしていることを知っていた。最終的にセルジオ・ペレスは戦略的に複雑な展開となったレースを5位で終えた。「もちろん、今日はチームにとって素晴らしい1日になったけれど、自分の中ではベストパフォーマンスではなかった。最初と2回目のスティントではタイヤのデグラデーションに苦しみ、求めていたバランスが得られなかった」「ピットレーンでのインシデントもあり混乱したレースだったけれど、ホイールガンを踏んでしまったときにフロントウイングがダメージを受けなかったのは幸いだった。レースは難しかったが、それなりにポイントは獲得できた。今日は持ち帰る課題がかなりあるし、モンツァでさらに強くなるために理解しなければならないことも多い」