セルジオ・ペレスは、マクラーレンの“最悪の時期”にチームに加入してしまったんだと考えている。セルジオ・ペレスは、2012年にザウバーで3度の表彰台を獲得して、翌年トップチームのマクラーレンに加入した。しかし、その年のマシンであるMP4-28は失敗に終わり、マクラーレンは2006年以来となる無勝でシーズンを終えることになった。
結果的に、セルジオ・ペレスは、チームメイトのジェンソン・バトンにドライバーズ選手権で完敗し、今シーズンのシートをルーキーのケビン・マグヌッセンに明け渡すことになった。今年、セルジオ・ペレスはフォース・インディアで自身の4度目の表彰台を獲得しており、チームの副チーム代表ボブ・ファーンリーは、マクラーレンはセルジオ・ペレスを過小評価していた考えていることを示唆している。セルジオ・ペレスは、ボブ・ファーンリーのコメントに同意するまでには至っていないが、今シーズン走らせているVJM07の方が、去年のマクラーレンのクルマよりも実力を発揮しやすいと考えている。マクラーレンは自分を過小評価したと感じているかと質問されたセルジオ・ペレスは「それは彼らへの質問だと思う」とコメント。「僕はここ(フォース・インディア)に非常に満足しているし、とても快適でモチベーションも高い」「週末毎にポテンシャルを示せるクルマがあれば、ドライバーとして別のレベルにいける」「マクラーレンではそれを見い出せなかった。難しいシーズンだったからね」「たぶん、最悪の時期に加入してしまったんだと思う」だが、セルジオ・ペレスは、加入当初、マクラーレンの苦戦に間違った態度をとってしまったことを認める。なぜなら、マクラーレンは定期的に上位勢でいられると確信していたからだ。「ベストな行動ができていたとは言えない。本当にフラストレーションを感じていたからね」とセルジオ・ペレスはコメント。「僕が犯したミスのひとつは、状況を最大限にいかそうとするのではなく、自分自身に失望してしまったことだ」「マクラーレンに加入したとき、僕はタイトルを争うものだと思っていたし、本当にハングリーだった」「そのあと、ザウバーにいたときよりもさらに悪いと理解した」「シーズン前半のクルマは本当に運転しづらかった。単に悪いクルマというわけでなく、本当に一貫性のないクルマだった。僕がF1のキャリアで得たなかでも間違いなく最も一貫性のないクルマだった」「マクラーレンは僕にとって難しかったし、とても傷ついた。でも、多くのことを学ぶことができたし、今後のキャリアでかなり助けになってくれると確信している」