日産デルタウイングが、10月に行われるアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)最終戦に参戦する。この革新的なマシンは、ル・マン24時間に続いて、2度目のレースに臨む。ドライバーは、欧州GTアカデミーの初代勝者であり、2012年のル・マン24時間LMP2クラス8位フィニッシュのルーカス・オルドネス(スペイン)。ALMSの2011年LMPC(ル・マン・プロトタイプ・チャレンジ)クラスチャンピオンであるガナー・ジーネット (米国)をチームメイトに迎える。
テネシー州ナッシュビルにある北米日産の本社で、今年のル・マン24時間レースで24万人もの観客を魅了した日産デルタウイングが、10月17-20日にロードアトランタで開催されるALMS最終戦に特別に参戦する事が発表された。レースでは章典外扱いとなる。欧州日産のジェネラルマネージャー、ダレン・コックスは「ル・マン24時間で、私たちは大きな成功を収めました。マシンは期待通りのパフォーマンスを披露し、採用されている新技術はうまく機能しました。日産デルタウイングは、将来のモータースポーツの新しい形となる可能性を証明しました」とコメント。「唯一、想定外だったことは、不運なクラッシュでレースを終えたことです。私たちにはまったくなす術がありませんでした。車のパフォーマンスは優れていただけにとても残念でしたが、ファンのみなさんからたくさんのご声援をいただいたことに感謝しています。みなさんのご声援に応えるためには、再びレースに出場することが必要だと感じました」「ルーカス(オルドネス)がこのマシンをドライブすることを、心から誇りに思います。彼の出身であるGTアカデミーはモータースポーツ界における革新的なプロジェクトのひとつであり、資金力やスポンサーがなくとも、誰にでもトップドライバー になるチャンスがあります。また、ルーカスのチームメイトとして、ガナー(ジーネット)を迎えることに、心からワクワクしています。昨年のALMSチャンピオンであり、ロードアトランタは彼にとって庭のようなもの。日産デルタウイングのドライバーとしてふさわしい人物です」2014年からは、ALMSとグランダム、2つの選手権が合併、デイトナプロトタイプ、ル・マンプロトタイプが統合し、日産デルタウイングも参戦できる可能性がある。これには規則に適合する必要があり、更なる開発が必要となる。日産デルタウイングを生み出したベン・ボウルビーは「今回のALMS最終戦では、このマシンの素晴らしさを米国のファンのみなさんに直接お見せできる良い機会です。同時に、ル・マンのようなハイスピードコースではなく、タイトでツイスティなロードアトランタでどれだけの走りができるかを試すチャンスでもあります。多くの周回を重ねてデータを取り、ドライバーからフィードバックを得ることは、このプロジェクトにとって、とても大切なことなのです」と語った。
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