モータースポーツが、2028年ロサンゼルスオリンピックの正式種目となる可能性があると報じられている。報道によれば、ロサンゼルスオリンピック組織委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)に提案できる追加競技の候補を9つに絞り込み、野球/ソフトボール、ブレイクダンス、クリケット、フラッグフットボール、ラクロス、空手、キックボクシング、スカッシュと並んで、モータースポーツを候補に挙げたという。
数週間後に決定が下され、国際オリンピック委員会(IOC)は今年10月中に正式決定を下す予定だという。どのような形式のモータースポーツがオリンピックプログラムの一部となるかについては公式の発表はないが、報道によれば、それは「電動カート」である可能性があるという。国際モータースポーツ統括団体であるFIAは、2018年からオリンピックにカートを組み込むよう推進してきた。電動カートは、アルゼンチンで開催された2018年夏季ユースオリンピックでも非公式デモンストレーション競技として組み込まれ、元F1ドライバーのフェリペ・マッサが率いた2024年パリ大会へのモータースポーツ参加推進の一環だった。4年に1度開催されるオリンピックは国際的に最も権威のあるスポーツイベントのひとつでありオリンピックは、30億人以上の視聴者がテレビで観戦する世界的なイベントであるため、モータースポーツがオリンピックに組み込まれることの影響を過小評価することはできない。オリンピックにおけるモータースポーツの可能性は、大会にスリリングな一面をもたらすだけでなく、世界的なスポーツの舞台におけるその重要性の高まりを浮き彫りにする。モータースポーツがオリンピックに参加することは、単に1回限りのことではなく、世界的に広く認知され、その後のオリンピックサイクルでもその地位を確保するチャンスとなる。今後のオリンピックは、新しいスポーツが輝くためのプラットフォームとなるだろう。参考までに、2024年のパリ五輪では、ブレイクダンス、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンの4種目が追加種目としてデビューする。モータースポーツに関しては、過去に一度、レーシングがオリンピックに登場したことがあると報道されている。1900年のオリンピックでは、パリ-トゥールーズ-パリ間のレースとその他のレースが行われ、表彰台に上った選手にはメダルが授与された。しかし、IOCは、これらのレースが正式に大会の一部だとは認めていない。