ホンダのレッドブル・ジュニアドライバーが、両名ともフランスF4第3戦で表彰台に登りました。フランスF4ルーキーでホンダ・レーシングスクール(HRS)の卒業生である荒尾創大と野村勇斗は、開幕戦と第2戦では、ヨーロッパでのレース、ジュニアのシングルシーターとストリートサーキットに慣れることに徹した。
グランプリ・ド・ポーでのレース終了から数日後、ホンダの若手ドライバー育成プログラムであるホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーである両名は、早速シルキュイ・ド・ヌヴェール・マニ=クールに到着、第3戦では今まで習得したことを、FFSAアカデミー開催シリーズで結果につなげる意気込みだった。数多くのタイトなコーナーとストレートが特徴のサーキットで、荒尾はフリー走行と予選で5位、またレース3のグリッドを決めるベスト2のラップタイムでは3位だった。野村は2レースを見送ったのち、9位で予選を通過した。レース1では、荒尾は3位、今シーズン4度目の表彰台を獲得した。野村はタイトなレースにも関わらず10位と、ポイント県内フィニッシュを果たした。他のドライバーにペナルティーが科せられ、レース2のリバースグリッドでは荒尾と野村は6番手/2番手スタートとなった。野村は、1台のみ追い越せたらレース2は優勝という状況で、ニュルンブルグ・シケインでレースリーダーを見事に追い抜き、今シーズン2度目の優勝を飾った。荒尾もレース中にポジションアップ、5位入賞でチャンピオンシップ・リーダーに近づいた。レース3は、野村・荒尾にとって思うような結果は残せなかった。荒尾はグリッド上で後ろのマシンに追突されリタイア。野村は、セーフティカーがサーキット上に出ていたときに、ほかのマシンに追突されスピン。マシンのダメージがひどく、そのままリタイアする判断をした。日曜日はどちらのドライバーもチェッカーフラグに辿り着くことはできなかったが、荒尾は総合優勝を十分狙えるポジションにいて、野村も今シーズン2名しかいない、2レース以上優勝者だ。野村勇斗「予選では気温が高かったので、早めにいいタイムを出そうと思いましたが、マシントラブルでピットに入らざるを得ませんでした。すぐにサーキット上に戻れましたが、レッドフラグが出たためタイムアタックができませんでした。残念な予選でした。レース1では、後半はいいペースでしたが、前半で順位を落としていたためリカバリーできませんでした。レース2では、ミスを正しP2から優勝できました。レース3ではスタートで9番手から3つポジションアップできましたが、セーフティカーが出てきたときにほかのドライバーに後ろから当てられ、リタイアしました。今週末は、マシンの理解も深まり、自信もつきました。結果は思うようにはいきませんでしたが、次回、よりいい結果が出せるようにがんばります」荒尾創大「レースウイーク中は毎セッション、何らかの問題があり、100%出し切ることはできませんでした。予選では大きなミスをしましたが、それほどひどくはありませんでした。予期せぬ事態への対応を改善して、少ないフリー走行でも予選でいいポジションを獲得したいと思います。3レースとも、不安定なステアリングとブレーキの問題があり、難しいレースでした。レース1では、マシン2台がクラッシュ、目の前から消えたので、5位から3位にアップできたのでラッキーでした。レース2ではリバースグリッドで、自分の前にいるドライバーはほとんど全員ニュータイヤを履いていましたが、レース前半では同じペースで走れました。後半に入ると、ペースを維持するのは非常に困難でした。レース3では、ストールしたように見えましたが、実際はクラッチの問題でギアが入らず、スタートできませんでした。今週末はさまざまな面で勉強になりましたが、問題をうまくチームに伝えることを改善しなければと思います」