F1の公式タイヤサプライヤーであるブリヂストンは、2008年FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップの最初の9戦で使用するタイヤのコンパウンドの割り当てを発表した。F1のタイヤは、2007年からブリヂストンのワンメークとなり、1レースで2種類の硬さのタイヤの使用が義務付けられた。2008年もそのレギュレーションは継続される。
2008年シーズンに向けたブリヂストン・ポテンザタイヤは、昨シーズンのタイヤより、安全性を重視したものにマイナーチェンジされる。最初の9レースでは、バーレーンGPを除き2007年と同じ種類のものが割り当てられる。バーレーンGPでは、2007年はハードとミディアムが割り当てられたが、2008年はミディアムとソフトが使われる。モナコGPで使用される予定のスーパーソフトのコンパウンドには、2007年に使用したものに改良が加えられる。他のハード、ミディアム、ソフトとウェット、エクストリームウェットは同じものが使用される。グランプリに割り当てられる2種類のタイヤのうち、ソフト側のタイヤの内側から2本目の溝に施されていた白いマーキングは継続される。ドライタイヤとウェットタイヤの割り当て数に関しても2007年と変更はない。各ドライバーにはグランプリ用に14セットのドライタイヤ(各コンパウンドを7セットずつ)が与えられる。ウェット・タイヤは4セット、エクストリーム・タイヤは3セットずつ供給される。浜島裕英 ブリヂストン・モータースポーツタイヤ開発総括責任者「昨年からタイヤを継続していることもあり、シーズン前半のタイヤ割り当てのチョイスは、比較的簡単だった。安全性のためにドライタイヤの構造をマイナーチェンジし、スーパーソフト・コンパウンドを改良したが、それ以外のタイヤは同じだ。しかし、チームとドライバーはこれらタイヤで1年間の経験を積み、マシンは常に開発されているので、ラップタイムはさらに速くなるだろう。バーレーンについては、昨年蓄積したデータと最近のテストデータを見比べて、より軟らかい方のタイヤを使うことに自信を持っている。シーズン後半は、バレンシアとシンガポールという新しいストリートサーキットが加わるので、タイヤ割り当てはかなり難しくなるだろう。それらに関しては後日発表する予定だ」2008年前半戦のタイヤコンパウンド開幕戦 オーストラリアGP ソフト&ミディアム第2戦 マレーシアGP ミディアム&ハード第3戦 バーレーンGP ソフト&ミディアム第4戦 スペインGP ミディアム&ハード第5戦 トルコGP ミディアム&ハード第6戦 モナコGP スパーソフト&ソフト第7戦 カナダGP スーパーソフト&ソフト第8戦 フランスGP ソフト&ミディアム第9戦 ブラジルGP ミディアム&ハード