スピードカー・シリーズが、財政難により今季限りで終了することが明らかになった。スピードカーは、中東やアジアでF1のサポートレースとして開催されてきたが、わずか2シーズンの開催で終了することになった。ドバイのユニオン・プロパティーズが運営するスピードカーは、ジャック・ヴィルヌーヴやジャン・アレジ、ジョニー・ハーバードなど元F1ドライバーらによる激しいバトルと高額な賞金が注目されていた。初年度には片山右京も参戦している。
しかし、ユニオン・プロパティーズは、今シーズン限りでスピードカー・シリーズから撤退することを発表した。「全てが終了し、私を含めた全員が手を引くことになった」とシリーズディレクターのクラウディオ・ベッロは語る。「全員がともに努力をすれば、スピードカーは成功することができたかもしれない。問題は、政治と中東にモータースポーツ文化がないことだ。中東にはシリーズが必要だと確信しているが、スピードカーがそのシリーズかどうかはわからない」