ホンダがF1撤退を発表し、コスト削減の動きが高まっているF1界だが、自動車業界の世界的な景気後退はWRC界にも影響を与えている。15日(月)、スズキが2009年以降のWRC参戦の中止を発表。また、富士重工業もWRCの参戦を取りやめる検討に入った。スズキは、「景気は1〜2年で上向く状況にない。各事業の見直しを進めた結果」とWRC撤退の理由を説明。
スズキでWRCに関わっていた技術者は、ホンダの場合同様、環境時術や次世代パワーユニットの開発などに集中させ、将来のWRC復帰の可能性についても「白紙」としている。また、富士重工業も「休止を含めた検討をしており年末までに決定する」とコメント。富士重工表がWRCから撤退すれば、WRCに参戦する日本メーカーは消滅することとなる。WRC(世界ラリー選手権)は、フォードやシトロエンなどの自動車メーカーが参加するF1に次ぐ人気を誇る自動車レース。スズキは、今年初めて参戦し、全6チーム中5位。90年から参戦している富士重は3位だった。