マクラーレンのオスカー・ピアストリが、F1界の名だたるスターたちが受賞してきた「ロレンツォ・バンディーニ・トロフィー」の新たな受賞者となった。今週イタリアで行われた授賞式で、ピアストリはこの栄誉ある賞を受け、マーク・ウェバー(2006年)、ダニエル・リカルド(2014年)に続いて、同賞を受賞した3人目のオーストラリア人となった。
式典は、F1エミリア・ロマーニャGP(5月16日~18日)の開催を控えるイモラの南、ブリジゲッラで行われた。ロレンツォ・バンディーニ・トロフィーは、故ロレンツォ・バンディーニを称えて1992年に創設されたもので、単なる成績だけではなく、「いかにして成功を収めたか」という姿勢や背景も評価対象となる点が特徴だ。式典ではオーストラリア国歌が演奏され、ピアストリは次のように語った。「今週、もう一度オーストラリア国歌が流れるといいですね。今日は本当にありがとうございました」「このような賞をいただけるのは本当に光栄です。私にとって非常に大きな出来事です」「ピアストリ家のルーツである地域の方々とお会いできたことも、今日の特別な経験のひとつでした。この週末のレースがとても楽しみです」過去の受賞者には、マックス・フェルスタッペン(2016年)、ニコ・ロズベルグ(2011年)、ルイス・ハミルトン(2010年)、セバスチャン・ベッテル(2009年)、フェルナンド・アロンソ(2005年)、キミ・ライコネン(2004年)、ミハエル・シューマッハ(2003年)、ジェンソン・バトン(2001年)、ジャック・ヴィルヌーヴ(1996年)といった歴代F1ワールドチャンピオンたちが名を連ねている。なお、ピアストリがイモラでF1を走るのは今回が2度目となる。2023年大会は大雨の影響で中止となったため、同地でのレースは今回が実質的な初走行となる。