オスカー・ピアストリは、リアム・ローソンがオランダGPで経験した以上に困難なF1デビューはないと考えている。ザントフォールトでのプラクティス2回目でクラッシュしたダニエル・リカルドが手の骨折で今週末を欠場することが決定した後、ローソンは代役として急遽アルファタウリからF1デビューすることになった。
土曜日の最終プラクティスと予選はウェットコンディションで行われたため、ローソンはAT04の感覚をつかむことができず、最後尾グリッドからのスタートとなった。決勝でも苦難は続き、1周目の終わりから雨が降り出し、ウェット・ドライ・ウェットのカオスと化したレースとなった。それでも、ローソンは少なくともクルマを壊すことなく完走し、チームメイトの角田裕毅が接触による5秒加算ペナルティを受け、メルセデスのジョージ・ラッセルがパンクに見舞われたため、2つポジションを上げたものの、ローソンは17台中13位でフィニッシュした。同じルーキーとして、また2020年と2021年にそれぞれF3とF2で戦う元ライバルとして、ピアストリは、ローソンのF1デビュー戦に感銘を受けたという。「彼はよくやった。自分に投げかけられたすべてで良い仕事をした」とピアストリはレース後にローソンについて語った。「以前に彼とレースをしたことがあるけど、彼は常に手強い競争相手だった」「でも、初めてのF1レースとして、彼よりも難しいレースはたくさんあると感じたら驚くだろう」ローソンは、アルファタウリの車両パフォーマンス責任者であるギヨーム・ドゥゾトゥかも称賛を受けた。彼は、ローソンが置かれた状況や、デビュー戦の若手ドライバーだけでなくすべてのドライバーにとって厳しいコンディションに見事に適応したと感じている。「リアムはクルマについて学び、常に進化するコンディションに適応しながら、非常に良い仕事をしてくれた」とドゥゾトゥは語った。「彼はミスをせず、我々のクルマで初めてドライタイヤを履いてペースを上げることができた」