オスカー・ピアストリは、F1オランダGPの予選パフォーマンスで自身とマクラーレン双方の高まる期待に応えることができず、悔しいと感じていることを認めた。ウエットとミックスドコンディションとなった最初の2セッションでピアストリはレッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2番手タイムをマーク。フェラーリのシャルル・ルクレールのクラッシュで赤旗が提示されたQ3残り4分の時点では3番手につけていた。
しかし、セッションが再開されたときには太陽が顔を出し、トラックも乾き、最終走行の不調は大きな代償となり、ピアストリは8番手となった。また、チームメイトのランド・ノリスがフェルスタッペンと並んでフロントローに並び、MCL60がまたもやRB19に次ぐ2番手だったことも、失望感はさらに悪化させた。ピアストリは、オーストリアGP以降、マシンに施されたアップグレードのおかげでマクラーレンがシーズン序盤の苦境から抜け出し、「期待が大きく変わった」と認める。「サウジアラビアGPの予選でこの位置につけたときは、自分でもかなり満足していた」とピアストリは、マシンが最悪の状態だったシーズン第2戦を振り返った。「今、また予選8番手になって、かなり頭にきている。だから、こんなに早く変わるのは面白いことだよね。今、僕たちに対する期待は非常に大きい」「マックスとレッドブルはまだみんなより一歩リードしているけれど、僕たちは毎週末、次のチームになれることを証明している」「もちろん、それをうまくやるのは大変なことだし、残念ながら僕の結果は、それを誤ればポジションを1つか2つ失うだけでなく、6つや7つ失うようなものだということを示している」「だから、僕たちはコースに出るたびに常に最高の状態でいなければならないけど、目標を高く掲げて、今年の残りの期間も前進し続けることはできる」ピアストリは、路面が乾いていたプラクティス2回目に出走できなかったことが決定的だったことを示唆した。バンクのあるターン3へのアプローチでマシンのリヤを失い、リカバリーに失敗してバリアに激突。待望のデータを逃した。「周回を重ねられなかったツケが回ってきた」とピアストリは語る。「Q3では、ある意味でもう少しウェットコンディションが続くことを期待していた。あのコンディションでは誰にとっても同じであり、誰にとっても新しいコンディションだからね」「自分のミスで周回数を稼げなかったことが、残念ながらちょっとした違いを生んでしまった。それが一番だったし、上位グリッドにつけなかったのは残念だ」ピアストリは、オーバーテイクが難しいザントフォールト・サーキットの短くて狭い特性を考えると、前進するためには「多くの運」が必要だと考えている。「マシンが速いのは明らかだし、それを最大限に活かすことができなかったのは残念だ」とピアストリは語った。「でも、高速と低速が混在し、バンピーなサーキットという、これまでとはまったく異なるサーキットに来て、まだ強いということは、チームにとって励みになる」「チームにとっても励みになるし、僕にとっても励みになる。僕にとっては、少しでも順位を上げられるように頑張るだけだけど、こおはオーバーテイクが難しい。前に進めば良い結果が得られるだろう」