日産自動車は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)から適用される新しいGEN3 Evoレギュレーションに対応した、新デザインのマシンを公開した。新デザインはシーズン9(2022/23)にデビューして以来、ファンに愛されてきた桜のモチーフを踏襲している。桜のデザインは、フォーミュラEにおいて日産チームのアイデンティティとして親しまれており、日本のDNAや、新たな始まりを表現している。
日産フォーミュラEチームは、シーズン10において、チームランキングとドライバーズランキングで4位、新設されたマニュファクチャラーズランキングで3位となったが、シーズン11では更なる高みを目指す。チームは、シーズン9で日産のドライバーとして活躍した、経験豊富なノーマン・ナトーを迎え入れることを決めた。続投となるオリバー・ローランドは前シーズンで2度の優勝と5度の表彰台を獲得している。両ドライバーは、マシンの最大限のパフォーマンスを引き出す方法を熟知しており、マシンの開発力にも優れている。ナトーはシーズン9でドライブしていた17号車、ローランドは日産の伝統的な23号車をドライブします。2024/25シーズンに向け、日産フォーミュラEチームの新しいファクトリーも稼働を開始している。チーム専用のこの施設は2600平方メートルの敷地内に、ワークショップエリアやシミュレーター、エンジニアリング、管理オフィス、更には展示エリアや会議室、多目的エリアも備えている。パリの南に位置するこの施設は、他の日産の施設やアライアンスパートナーとも近接しており、日産およびグループ内での人材や設備、施設とのアクセスを容易にし、シナジーを生み出す。ローランドとナトーは、11月4日から7日にバレンシアで開催されるシーズン前のテストを経て、シーズン11の開幕戦となる、12月7日のサンパウロE-Prixに参戦する。トマソ・ヴォルペ(日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター)「新シーズンに向けてワクワクしつつ、GEN3 Evoマシンに精通するために一生懸命取り組んでいます。これまで全てが順調に進んでおり、バレンシアのテストがとても楽しみです。新しいファクトリーの稼働も順調です。この施設を最大限に活用することで、チームの潜在力を最大限に引き出すことができます。これから一緒に戦うナトーは日産チームのクルーをよく知っていたので、すぐにチームに馴染みました。ローランドとナトーという強力なドライバーが揃い、勝利と表彰台獲得に向けて準備が整ったと自信を持って言えます。さらに、今シーズンからはエレクトロミン社が主要パートナーとなりました。コーラル社とコーラルアイウェア社との既存の関係に加えて、素晴らしい企業が私たちを支援しています。我々は、すべてに対し全力を注ぎ、シーズン11でトップを目指します」オリバー・ローランド「忙しかったシーズン10が終わったあと十分にリフレッシュできました。体力的にも精神的にも良い状態でシーズン11に挑めるよう備えています。新しい施設はとても素晴らしく、本当に感銘を受けています。立地も理想的で、より高い目標を目指すことができるでしょう。GEN3 Evoでは、オールホイールドライブ技術を含むいくつかのチャレンジがありますが、初戦から万全の体制で臨みます」ノーマン・ナトー「チームに戻ってこれたことをとても嬉しく思っています。既に、車やシミュレーター、スタッフとも慣れることができています。新しい施設は最高水準の設備です。素晴らしい環境の中でレースの準備やレース後のブリーフィングを行うことができます。新しいカラーリングは本当にクールで、日産チームの日本のアイデンティティを示し、ファンたちも気に入ってますし、サーキット上でも認識しやすいでしょう。バレンシアでのテスト、ブラジルでのシーズン開幕、そしてGEN3 Evo時代のスタートが待ちきれません」
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