レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ニキータ・マゼピンが“力づく”でF1のスピードに順応しようとしていると表現する。デビュー前からなにかと物議を醸しているニキータ・マゼピン。ヘルムート・マルコは、ハースF1のまったく対照的な新人チームメイトのミック・シューマッハと対比させて説明した。
「ミックがミスを犯した瞬間がいくつかあった」とヘルムート・マルコは Sport Bild に語った。「彼のキャリアを見れば、彼が最高のパフォーマンスを発揮するまでには常に2年かかった。だが、F1では、これまでの学習期間は彼にとって大幅に速かったようだ」ヘルムート・マルコは、それは「マゼピンとは対照的」だと語る。「マゼピンが力づくでそれをやろうとしている一方で、ミックは賢明にそれにアプローチしている」とヘルムート・マルコは語った。ミック・シューマッハは、ヨーロッパF3選手権、F2でチャンピオンを獲得してF1に昇格。一方、ニキータ・マゼピンは、昨年のF2をランキング5位で終えてF1スーパーライセンスを取得し、ハースF1のタイトルスポンサーを務めるウラルカリの役員である父親のドミトリー・マゼピンの巨額のバックアップを受けてF1デビューを果たしている。