F1とハリウッドの著名人たちが月曜の夜、ニューヨークに集結し、映画『F1』の公式プレミアが盛大に行われた。ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、シャルル・ルクレールをはじめとする複数のF1ドライバーがタイムズスクエアに登場。彼らは上映前に、映画に出演するブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ハビエル・バルデムらと合流した。
F1ドライバーたちは先月のF1モナコGPに先立ち、同作を非公開で先行試写済みであり、7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンはこの作品にアドバイザー兼プロデューサーとして関わっている。当日はF1ドライバーだけでなく、10チームすべてのマシンがカーペットの上にグリッド形式で並べられ、クリスチャン・ホーナーやフレデリック・バスールといったチーム代表たちも姿を見せた。さらに、1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴやジャン・アレジといった元F1ドライバー、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリも登場した。ブラッド・ピット(主演・プロデューサー)「僕はドライバーたち、このスポーツ、チームに対して本当に敬意を持っている。だからね、最初の週、シルバーストンで撮影したときは――ちょっと圧倒されたよ。正直言うと、少し恥ずかしくて、気後れしていた。でも、それは手放さなきゃいけない。だってシーンを撮るのは2テイクしかないからね。1年半後の終わりには、もう自分たちの裏庭みたいに感じられたよ。チームもドライバーたちも、みんな僕たちを温かく迎えてくれて、この映画の大きな一部になってくれた。想像もしてなかったような形で中に入れてくれたんだ。一生忘れないような経験だった。グランプリからグランプリへと旅しながら、ドライバーたちやF1全体、FIAととても親密に関わることができて、本当に歓迎してもらえたんだ。映画を観ればわかると思うけど、これまでで最もリアルなレース映画になってると思う。信じられないような体験だった。ジョー(・コシンスキー監督)と『トップガン マーヴェリック』の話をして、その出演を断らなきゃいけなかったところから始まって、この脚本に関わって、映画を作ることになった。もう4年間ずっと、Appleと一緒にやってきた。この映画はAppleなしには実現できなかった。これは今年最大の映画のひとつだと思うし、Appleにとっても過去最大の作品なんじゃないかな。」ダムソン・イドリス(ジョシュア・ピアース役)「ネタバレにならないようにするけど、正直に言って、すごく楽しめた。ハリウッドらしさもあるけど、実際のアクションとレースの中にあれだけストーリーを織り込めたのは見事だと思う。映画って、完成したときにどう仕上がるか予想が難しいけど、ブラッドやダムソン、それにクルーのみんなと一緒に仕事できたのは本当に楽しかった。そして作品が一つにまとまって、それを観たときの感動っていうのは……今夜観ることになるけど、きっと最高のものになっていると思うよ。だから、ほんの少しでも関われたことを誇りに思う。」ジャビエル・バルデム(チーム代表役)「もうね、本当に映画に出たかったんだ。ただ出たかっただけ。選り好みとかじゃなくて。ただ『ジェリーとジョーとブラッド』というチームと一緒にやれるというだけで、それは僕が子供の頃に観ていたようなアメリカ映画のスケールだった。音楽、アクション、感情――全部が詰まってる。僕が覚えてる映画って、そういうものばかりだったからね。イギリス人としては、ルイス・ハミルトンを応援したいと思うし、彼の物語は自分の世界にも近い気がする。彼がトップまで登り詰めるのをずっと見てきた。だから、この作品の一部になれることは……本当に夢が叶ったって感じだよ。」ステファノ・ドメニカリ(F1 CEO)「みんなで誇りに思うべきことだと思う。目を閉じて今の自分たちの状況を想像すると、まるで夢を見てるような気分になる。でもそれこそが、僕たちのスポーツが目指すべき姿だし、大きな夢を見るということ。それが本当のマジックなんだ。」ルイス・ハミルトン(F1ドライバー/プロデューサー)「これはアンダードッグの物語でもあって、同時に信じられないくらいリアルなレースシーンもある。レースファンなら絶対に観るべきだし、アンダードッグの物語が好きなら間違いなく観るべき作品だ。」ジャン・アレジ(元F1ドライバー)「本当に特別な作品だと思うし、とても大きなものだよ。僕がF1にいたのはもう15年前だけど、当時はこんなこと考えられなかった。スポーツがここまで進化して、リバティが今のF1を作り上げてきたのは素晴らしいことだ。そして今こうして関われていることが本当に嬉しい。」
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