F1アゼルバイジャンGPの決勝レースで、セーフティカー導入中にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)に報復行為をするシーンがあった。2度目のセーフティカー後のリスタート直前、トップを走行していたルイス・ハミルトンはペースをコントロールしており、ターン15で後続のセバスチャン・ベッテルが追突してしまう。
接触によるダメージはそれほど大きくなかったが、ルイス・ハミルトンの行為に激怒したセバスチャン・ベッテルは、マシンを並べて手を上げて怒りを示し、さらにマシンをぶつけた。このセバスチャン・ベッテルの行為は危険運転と見なされ、10秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられた。レース後、セバスチャン・ベッテルは、ルイス・ハミルトンが“ブレーキテスト”をしたと主張。自身の行為は危険運転だと思うかと質問されたベッテルは「僕が何かした?」と返答。「彼もブレーキテストをしかけてきた。どうしろというんだい?」「もちろん、意図的にやったとは思っていないけど、正しい行為でもないと思う。僕が苦しいならば、僕より後ろのみんあはもっと苦しいはずだ。あれが必要だったとは思わない。ダメージを受けたし、彼もダメージのリスクがあった。数年前の中国でもリスタートで似たようなことをやっていた。あんなことはするべきではないと思う」ルイス・ハミルトンのサイドに突っ込んでいったこと指摘されたセバスチャン・ベッテルは「そうだね、僕は彼の後ろに突っ込んだ・・・」とはぐらかした。ルイス・ハミルトンは、赤旗中断後にヘッドレストがきちんとはまっていないために浮いてくるというアクシデントに見舞われて緊急ピットイン。10秒かからずにピットアウトしたが、その後にペナルティを消化したセバスチャン・ベッテルに前に出られた。ルイス・ハミルトンは無線で「あのような行為に対してペナルティは不十分だ」と不満を述べている。最終的にセバスチャン・ベッテルが4位、ルイス・ハミルトンが5位でレースをフィニッシュした。ベッテルはこの行為がなければ優勝出来た可能性がある。関連:メルセデス、ルイス・ハミルトンの“ブレーキテスト”を完全否定