Movistar Yamaha MotoGPにとって今季2度目となるチームのホームレース・サンマリノGPが開催される。バレンティーノ・ロッシは怪我のためこのホームレースを欠場し、Movistar Yamaha MotoGPからはマーベリック・ビニャーレスひとりが出場する。マーベリック・ビニャーレスは2週間前のイギリスGPでの2位獲得の活躍により、チャンピオンシップはトップに13ポイント差、2位に4ポイント差のランキング3位につけている。ミサノ・サーキットでは2013年のMoto3に出場して2位を獲得した。
マーベリック・ビニャーレスはチームメイトの不在を悲しんでいるが、イギリスGP、その後のミサノ・プライベートテストと調子を上げており、今回はトップにさらに近づくことを目標に、2戦連続での表彰台を狙う。一方のバレンティーノ・ロッシは、8月31日、エンデューロでのトレーニング中のアクシデントで脚を骨折。その後は順調に回復しているものの今大会は欠場し、完治次第レースに復帰することとなる。今回のサンマリノGPは、バレンティーノ・ロッシの故郷、タヴッリャからわずか20分というホームコースあり、イタリアのファンのためにも、ピットにはいつも通りにバレンティーノ・ロッシの2台のYZR-M1も並べられる。ミサノ・サーキットは1972年に建設され、1980年代からグランプリを開催してきた。2007年にMotoGPの安全規制に合わせて大規模な改修を行ったあと、全長4.2km、時計回りのサーキットとしてグランプリに復活した。この際、6つの左コーナー、10の右コーナーに加え、シケインを追加。安全性を向上しながら、激しいオーバーテイクが展開される多くの高速コーナーが残されたことで、改修後も多くのファンを魅了してきた。Movistar Yamaha MotoGPのマシンには今回も"#rodamosjuntos"のロゴを貼付し、Movistarが率先して行う安全運転啓発活動のアピールを行う。ドライバーとサイクリストの相互尊重を促進するこの活動は、毎年9月にスペインを舞台に行われる自転車プロロードレース、La Vuelta(ブエルタ・ア・エスパーニャ)の期間中、9月9日まで続けられる。このほか、ファクトリーチーム は、KiSS Misano(Keep it Shiny & Sustainable)をサポートを行う。Yamaha Motor Racingのジェネラルマネージャー、マルコ・リーバは9月7日、イベントに先立って記者会見に出席。環境保護や社会福祉の持続可能性を目指すこのプログラムをサポートするため、Yamaha Motor Italyがミサノ・サーキットに寄付したYamaha Tricityを紹介した。スペシャル・カラーを施したTricityは事故や急病などの緊急事態に対応するもので、KiSS Misanoの"グリーン・イメージ"に合わせて群衆の中でも目立つようにデザインされ、人工蘇生器、AEDを装備する。マーベリック・ビニャーレス「バレンティーノがここに居ないのは本当に残念です。とくに今回は彼のホームレースで、とても特別なグランプリですからね。できるだけ早くピットに戻ってきてほしいと願っています。僕は、シルバーストンで表彰台に上ったあとモチベーションを高く保つことができています。M1はシーズン序盤と同じようなフィーリングが戻ってきたので、ポイント獲得に向け、さらに集中できるようになりました。また、ミサノでの事前テストでは大幅にセッティングも向上しています。感触もとてもよかったので、ヤマハに優勝をプレゼントするために全力を尽くします」バレンティーノ・ロッシ「ホームGPに出場できないなんて、とても残念です。地元のファンの目の前で走るのはとても特別なことなので、本当に楽しみにしていたのですが、今はやはり怪我の治療に専念しなければなりません。幸い、完治までには少し時間がかかりますが、それほどひどい状態ではなく、できるだけ早くコースに戻れるよう、できることは何でもする覚悟です。今回のことでご心配をおかけしたみなさん、本当にすみません。そして支えてくれる皆さんの愛情に感謝します」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「ミサノ・テストから約3週間が経ちました。前回のシルバーストンでは好成績をあげることができたので、マーベリックは自信を深め、いつものようにできるだけ多くポイントを獲得するために高い集中力を保っています。ランキング争いも激しさを増してきましたが、私たちは今回のレースをとても楽しみにしています。ミサノはコースのすばらしさだけではなく、その雰囲気がとても特別ですし、チームにとっての第二のホームコースでもあります。しかしながら今回は、バレンティーノの欠場というお知らせをしなければならずとても残念です。チームの全員が、バレンティーノの不在を悲しんでいます。一日も早い回復を願いながら、ピットでその帰りを待ちます」
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