MotoGP 第6戦イタリアGPの決勝レースが1日(日)、イタリアのムジェロ・サーキットで行われ、ポイントリーダーのマルク・マルケスが優勝。史上6人目となる6連勝を達成して、史上最年少の記録を更新した。気温26度。路面温度45度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で週末3度目の最速時計を記録したポールポジションのマルク・マルケスは、1ラップ目に3番手に後退したが、3ラップ目に2番手に浮上すると、終盤にホルヘ・ロレンソとの優勝争いを展開。
最終ラップを制して、ジャコモ・アゴスチーニ、マイク・ヘイルウッド、ジョン・サーティース、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシに続き、史上6人目の6連勝を達成して、史上最年少の記録を更新した。3番グリッドのホルヘ・ロレンソは、1ラップ目にトップに浮上すると最終ラップまで優勝争いを展開。0.121秒差の2位に入り、今季2度目の表彰台を獲得した。キャリア通算300戦目を10番グリッドから迎えたバレンティーノ・ロッシは、1ラップ目に5番手、4ラップ目に3番手に浮上。2.688秒差の3位でフィニッシュして、3戦連続4度目、当地で2009年以来5年ぶりの表彰台を獲得した。4番グリッドのダニ・ペドロサは、1ラップ目に8番手に後退したが、9ラップ目に4番手に浮上。5番グリッドのポル・エスパルガロ、8番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾ、2番グリッドのアンドレア・イアンノーネ、11番グリッドのアルバロ・バウティスタが続いた。12番グリッドのアレックス・エスパルガロは、2戦連続の9位に入り、今季5度目のシングルフィニッシュ。13番グリッドのヨニー・エルナンデェスが今季初めてトップ10入りした。ウォームアップ走行で18番手だった17番グリッドの青山博一は14位、オープンオプションで4番手に入り、開幕から6戦連続してポイント圏内に進出した。チャンピオンシップは、ポイントリーダーのマルク・マルケスが、ランク2位に浮上したバレンティーノ・ロッシに53ポイント差、ランク3位に後退したダニ・ペドロサに54ポイント差のアドバンテージを広げた。マルク・マルケス (優勝)「この勝利が嬉しい。ホルヘとナイスなバトルだった。すごく楽しかった。ムジェロはチャンピオンシップに向けて、勝つことを考えずに、ポイントを稼ぐことだけに専念するサーキットだと位置付けていたから、優勝を期待していなかったけど、優勝が見えた。ホルヘとバレンティーノはすごく速く、ペースを維持することに苦労したから、他のレース以上にリスクを冒した。僕たちは週末良い仕事をしたと思う。それに、ストレートエンドでスリップを利用してオーバーテイクをするために、ウォームアップ走行で6速を調整したことが重要だった。これからはホームレースのことを考える。特別なレースだ」ホルヘ・ロレンソ (2位)「優勝していたらもっと嬉しかったけど、全力を尽くした。もしかしたら、最終コーナーでもっとイン側に位置する必要があったかも。だけど、ミスを犯してしまい、少しはらんでしまった。フィジカル面の強さを感じ、バイクが少し良くなれば、トップ争いができる。もう少し改善の余地がある。フィジカルをもう少し良くする必要がある。バイクももう少し前進できる。僕は体調を良くするためにハードにトレーニングを積み、チームもグレートなバイクを提供しようと懸命に仕事をした。バイクはブレーキングで良く機能する。今まで以上だ。もう少しトップスピードが必要なだけ。ストレートでコンマ数秒失ってしまう。あと時速2キロ速ければ、トップをキープすることができるだろう。もう直ぐ優勝できる」バレンティーノ・ロッシ (3位)「週末は少し難しかった。マルク、ホルヘとバトルするチャンスがあったけど、予選で大きく離されてしまった。4列目から勝つことは難しい。ウォームアップ走行で問題があったから、セッティングを試すことができなかった。序盤は幸運だった。沢山のライダーたちを抜くことができた。ムジェロで表彰台に戻れたことはナイス。特別だ。ファンの前で表彰台に登ることは感動的だ。MotoGPにとってグレートな1日。グレートなトラック。グレートなバトル。マルクとホルヘに見失わず、グッドなレベルにあることが嬉しい。もちろん、もっと良くしたいけど、4列目からの結果としてはグッドだ」
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